読書

ツナグを読んだ

辻村深月さんの、ツナグ、を読みました。 本屋で、週間ベストワン、として展示されていましたし、ちょうど今、映画が公開中なので、それにつられてです(笑)。 確かな文章で、あっという間に読み切りました、好きな文体です。 ツナグ(使者)は、死者と生き…

静かなノモンハンを読んだ

伊藤桂一著の、静かなノモンハンを読んだ。 半藤一利著の、ノモンハンの夏、は以前読んでいる。 年末から始まった、明治維新から太平洋戦争敗戦までの、近現代史を知るための読書を継続している。 30冊くらい関連書籍を読んだ。 本棚には入りきれないので…

山縣有朋を読んだ

半藤一利さんの、山縣有朋、を読んだ。 著者は、山縣を嫌っている。 それをはじめに断って、この本は始まる。 山縣有朋ほど、日本の近代化に、深く関わった人物はいない、という内容であるが、その強引な手法と、富国強兵政策の実現には、あらゆる手段を講じ…

ラマヌジャン

写真は、インドの数学者、ラマヌジャン(1887年-1920年)です。 私、天才の話を聞いたり、読むのが好きです。 天才といっても、音楽や、数学の分野ですね。 とくに、数学の天才は、天才度?が計りやすいので、好きです。 数学を、単に算数の延長で…

戦争が足りなかったから(村田蔵六)

久しぶりに、司馬遼太郎の「花神」を読み直しました。 ついでに、ビデオも購入し、総集編ですが、見ました。 総集編は、所詮総集編ですね、いささか消化不良でした。 本の中で、村田蔵六(写真の人物、後の大村益次郎、靖国神社の開設者で、近代軍制の祖)は…

林望先生を読む、のつづき

前回の続きです。 「帰らぬ日遠い昔」の中で、面白いことが書かれていました。 日比谷高校が学校群の導入で急激に凋落した原因は、日比谷が東大にはいるための機関だったから、という分析です。 なるほど、と思いました。 学校群制の導入で、日比谷→東大の最…

林望先生を読む

林望さんの高校時代をもとにした小説、「帰らぬ日遠い昔」を読みました。 奥武則さんの、むかし<都立高校>があった、で引用されていたので、一度読んでみたいと思っていたのですが、なかなか手に入りませんでした。 インターネットで、偶然、近くの古本屋…

地下鉄(メトロ)に乗って

久しぶりに、文学の話です。 浅田次郎の、「地下鉄(メトロ)に乗って」を読みました。 ほんと、久しぶりです。 本屋に、旧版(徳間文庫)と一緒に、講談社文庫版がうずたかく積み上げられていました。 映画が、もうすぐ封切りになるからでしょうね。 私も、…

TVドラマ「飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ」

ガン(正確には線維肉腫)により31歳の若さでなくなった、井村和清医師の遺作「飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ」がTVドラマ化された。この本を知っている人は私と同じ年代の方が多いのではないだろうか。 私がこの本と出会ったのは、大学生の時だった。たぶ…