自分の出身高校を語るとき、懐かしさとともに、今の母校がどうなっているかが、最大の関心事だと思います。
グーグルで「江戸高」と検索をかけても、残念ながら、ワクワクするような記事にほとんど出会いません。
とくに若者向けの掲示板では、江戸高に関する記事は、ハッキリ言って、知性を感じることが不可能です。
まあ、一生懸命高校生活に取り組んでいる諸君は、インターネットなどということとは無縁かもしれません。
コンピュータに張り付き、無駄な時間を過ごすことよりも大切なことが沢山ありますから。
気になることがあります。
現状では、江戸高のような中堅校?レベルの都立高校は、全体的に元気がないような印象があるんです。
進学校として認知されている都立高や、特色を明確に打ち出している都立高については、色々な情報がインターネット上に溢れています。
都立中堅校と呼ばれる一群の都立高では、確かに、個人として頑張っている人もいますが、学校全体を見渡したとき、線の細さを感じます。
江戸高は、中学生に、魅力的な学校として認知されているんでしょうか。
知性を磨く環境としては、どうなんでしょうか。
個人の問題だとか、自覚があれば大丈夫、と簡単に言う人もいますが、それは違うと私は思います。
学校の雰囲気が、伝統が、人を創ると考えます。
個人だけよければ、という発想は進歩を生まないと私は考えます。
学校群制度によって、都立高はその伝統を失いました。
そして、その後、それがどう修復されたかは、個々の学校で事情が異なるでしょう。
中には、日比谷のように、過去の栄光を取り戻そうとして、躍起になっている学校もあります。
江戸高の、今の伝統は、私のような大昔の卒業生には、皆目見当がつきません。
それを知りたいと思いインターネットを漂流しても、何も得ることが出来ません。
江戸高の活動が、インターネット上でしっかりとした形で把握できるようになったとき、江戸高の今の伝統が確立したことを意味するんじゃないかと、考えています。
それには、江戸高をどうしたいのか、という明確なビジョンが必要です。
都立高校は、今、都立高校改革という美名のもと(私は改悪だと考えています)、選別の時を迎えています。
学校を学力により明確に序列化し、その序列によって対応に差をつけ(もう進行していますね、進学指導重点校など)、あるいは統廃合を狙っているように思えてなりません。
中堅校は、今後、この選別の波に翻弄されることでしょう。
母校はどこに流れていくのでしょうか。
とても心配です。