書いているのは誰?

色々な学校の概要を、Wikipediaで知ることが出来ます。

高校のことを知りたいとき、よく利用します。

なぜかというと…、秘密です。

面白いことに、進学校、伝統校と呼ばれる学校に関しては、山のような書き込みがあります。

たぶん、OBやPTA、その他シンパが、必死になって書き込んでいるんでしょうね、威信をかけて。

ご存知のように、書き込みをしている人物をある程度知ることは出来ますが、まあ、どうでもいいことですね。

それに引き替え、中堅校、下位校に関する書き込みの少ないこと。

これは一体どうしたことでしょうか。

上位校は、愛校精神が強く、かつ、自分たちのブランドに並々ならぬプライドを持っている結果でしょうか。

それとも、自己主張の強い、あるいは、強すぎる人間が、上位校に集中しているのでしょうか。

何年か前、むかし<都立高校>があった、という学校群制度によってもたらされた都立高校の混迷を書いた本がありましたが、その内容は、おおむね納得できるものでした、ただ一点を除いて。

その本では、あたかも、日比谷や新宿といった、上位都立高校だけが、価値ある学校文化を擁していたように書かれており、筆者が言うところの、二流都立出身の私としては、はなはだ、引っかかりを覚えたのです。

筆者は、たぶん、上位都立高校への思い入れ、愛着が強すぎて、その他大勢の二流、三流の、都立高に思いをいたすことが出来なかったのでしょう。

上位校でなくても、それぞれの学校文化があり、長年受け継がれていたのです。

そして、それを、声高に、宣伝しなかったかった慎み深さも、二流、三流にはあったのです。

つまり、ブランドを、誇示し、そのブランド力を維持するために、あくせくする必要がなかった、と言えるかも知れませんね、二流、三流には。

世の中、声の大きい者が徳をする傾向にありますが、無茶をしない、ゆったりとした、ある意味生温い都立高校の雰囲気、伝統は、決して悪いことばかりではないと、私は思います。

東大へ向けて、全てが編成された学校だけが、文化ではないのです。

息の詰まるような予備校化した進学校出身者に、魅力のある学生が少ないと、私は、感じています。

心配なのは、石原都政のもと、そんな進学校をまねた教育が推し進められていることです。

都知事の精神構造のような、見栄っ張りな、大学進学実績だけを取り上げた教育?とはおさらばして、病みに病んでいる、公教育の抜本的改善に、次の都知事は、着手して欲しいものです。