過密な講義室では、どうも、調子が出ない

都内某大学で、非常勤の講義があった。
 
狭い講義室に、目一杯、人が詰め込まれている。
 
一番後ろは、ぼやけて見えない(くらい遠い)。
 
2人がけの、小さな机が、教室一杯に配置されているが、机の間を歩くにも、一苦労。
 
圧迫感があり、のびのびと講義が出来ない。
 
講義室の後ろに座った学生は、声はマイクを通して聞こえるだろうが、板書は見えないだろう。
 
教室に傾斜がなく、平べったい教室では、150人を超える人間を相手に講義するのは、難しい。
 
黒板も昇降式でなく、一枚で、何度も消さなくてはならない。
 
パワーポイントを使って、どうしても見せなくてはならない画像を提示するが、スクリーンが小さく、後ろの方は、きっと、なんだか分からないだろう。
 
こんな状況で、いいのだろうか、と思いつつ、責任を果たすべく、講義する。
 
入学難度が、その大学で一番という学科であり、実際、意欲的な学生が多いのに、少しかわいそうな気がする。
 
妙な学校宣伝に一生懸命にならず、教育環境を充実させて欲しいものだ。