ニッポン崩壊

このところ、オリンピック招致、でマスゴミは大盛り上がりである。
 
利権側に組みする大手マスゴミとしては、当然のことだろう。
 
私は、この時節をわきまえない、お祭り騒ぎを見るつけ、ニッポン社会、ニッポン人が、倫理観、正義、という精神面で、大切なことを欠落しているように思えてならない。
 
東北の復興のペースは遅く、そして、それに使われるハズの血税は、官僚と利権の背信行為によって、本来の被災地支援に使われることなく、震災とは無関係の事業や箱ものの建設、改築、などに流用され、その一方で、被災地住民には限度を超えた苦難を強いている。
 
さらに最悪なのは、福島原発事故の状況が、少しも改善されることなく、汚染が大気中、地下水、そして、海洋へと垂れ流され続けており、それを食い止める有効な手段がない、という現状だ。
 
人類は危険な放射能をどうすることも出来ない、ただ遠ざけることしかできない、という事実をどこまでも隠蔽して、その裏で、それに付随する利権と核開発を強力に推進するのが、現政権と官僚、ニッポンの実質的な支配者の既定路線である。
 
福島県民、いや、ニッポン人全体を放射能まみれにし、その生命を危険にさらす一方で、火事場泥棒、よろしく原発利権(インチキ除染ビジネスを含む)をさらに拡大し、福島原発事故をなかったことにしようとするマスゴミを使った、福島を無視する、という棄民政策が堂々と実行されている。
 
その政策の1つが、東京オリンピック招致、だと私は思う。
 
悪質極まりないのは、マスゴミが取り上げることは決してないが、事故を起こした原発は、東京のために発電していたという事実だ。
 
東京のために犠牲になった福島をそっちのけで、東京オリンピックという、お祭り騒ぎ、に血道を上げる東京都、東京都民、そして、それに賛同するすべての人間たちは、私にはまともな精神、正義、倫理観、を持っているようには思えない。
 
アベという天皇国家主義を信奉する権力者は、自身のインチキ経済政策を誤魔化すために、オリンピック景気、を利用しようと目論んでいる、震災復興、原発事故対応、などそっちのけで。
 
オリンピック招致レースに血道をあげる浅ましい様子を見るにつけ、私は、ニッポンが崩壊した、いや、ニッポン人の本質を見る思いがする。
 
こんな社会で、ニッポン人は、この先、安全で安心した生活を営めるものだろうか、私には米国を模倣した軍事国家、国家主義による国民に多大な苦渋を強いた、大日本帝国、へ向かっているように思えてならない。
 
以下に、福島県民の感想を取り上げた記事を引用する。
 
すべての福島県民の意見を代表するものではないが、いま行われている、アベの最も得意とする土建政治と強く結びついたオリンピックは、福島を犠牲にすることで成り立っている、ということを心ある日本人、真の右翼は、肝に銘じるべきではなかろうか。
 
悲しいのは、東京は安全、と言い放つオリンピック招致委理事長の言葉である。
 
こういう利権側の人間、自己顕示欲の塊であるパフォーマンス好きな都知事、テレビの画面に登場する運動しか能のないスポーツバカ、容姿を売り物にする中身のない語学バカの女など、最悪の人間がこの招致レースに関わっていることが分かる。
 
引用、ここから。


20年五輪:招致委理事長「東京は安全」…福島は反発

毎日新聞 2013年09月06日 19時59分(最終更新 09月06日 23時03分)
 2020年夏季五輪開催を目指す東京招致委員会の竹田恒和理事長が、ブエノスアイレスで開いた記者会見で「福島とは離れている。東京は安全だ」と発言したことに、東京電力福島第1原発事故に苦しむ福島県民から「東京が安全ならいいのか」「差別的だ」と反発の声が出ている。
 竹田理事長は、4日の会見で原発事故について「東京は水、食物、空気についても非常に安全なレベル。全く懸念はない」「福島とは250キロ離れている」と述べた。
 「『東京は安全』と強調するのは『福島の現状はひどい』と認めるということ」。福島市から東京都練馬区自主避難している主婦(37)は憤る。(共同)