平気で嘘をつく。
平気でルールを破る。
平気で自分の利益になるようにルールを書き換える。
平気で自分と考えを異にする他人を叩き潰す。
こんな納得できないことが、平然と、大手を振って行われる社会になってしまった。
私の脳裏に浮かんだのは、サイコパス、という言葉だ。
サイコパスの定義そのものではないか、いま、日本社会で横行していることは。
サイコパスは生存競争に勝つ確率が極めて高い。
私の個人的な感想であるが、ここ十年くらいで、サイコパスによる権力掌握が顕著になった思う。
サイコパスは、一見、寛容な物腰で、コミュニケーション能力に優れているため、人をひきつけ、自分のうちに取り込み、取り込んだ人間を自分の意のままにコントロールする。
サイコパスは生存競争に勝利し、権力を手にして、さらに権勢を拡大する。
だから恐怖されるのだ。
私は自分の魂がサイコパスの論理に汚染されたくない。
それにはサイコパスに接近しないことだ。
相手は最強、最悪の思想性と行動力を持っているのだ、私のような普通の人間には、接触を避けるしか手立てがないのだ。
ずいぶん前に、アメリカの精神分析医が書いた、平気でうそをつくひとたち、というサイコパスを取り上げた本を読んだことがあるが、プロでも、サイコパス対策には、接近しないこと、と結んでいた。
嫌な社会になったものだ。