余計なお世話の話

医学生は、気をつけないと、特殊な環境下で暮らすことになる。
入学試験を突破する課程でも、かなり特殊な環境で(たとえば中高一貫校の場合だと6年間)過ごしてきた者もいる。

意識していないと、医学とは何か、という基本的な問いさえ、すっかり頭から消え去っていることがある。

心配なのは、医学部の中だけですべての生活が完結できるようになっていることだ。これが医学部の最大の問題点だ。そして、それが、当たり前のことと錯覚したまま社会に出たとき、医者ではない人たちのことが上手く理解できないことがある。

医学生は、今、夏休みで、いろいろな活動に精を出しているようだ。残念なのは、医学生としか交流をもたないものがあることだ。偏った特殊な価値観だけが熟成されないか、とても心配だ。