箱根を旅する

先日(11月1日)、久しぶりに、箱根に出かけてきました。

今年に入ってからは、色々なことがあり、心の余裕がなく、そして、火山活動の活発化もあり、箱根行き、を控えていました。

少し早いかな、とは思ったのですが、今ならいくらか暇なので、思い切って出かけてきました。

宿はいつものところ。

箱根湯本で登山電車に乗り換えるのですが、ホームに到着していたのは、旧型のモハ2形の二両編成でした。

後部の車両に乗車し、いざ、目的地へ。

湯本辺りでは、まだ、紅葉には早く、緑、の色彩が多くを占める斜面を、電車は登って行きます。

そして、箱根登山鉄道名物の、出山の鉄橋、にさしかかったところ、鉄橋からの眺めを楽しめるように、電車はゆっくり減速してくれました。

ああ、落合さんが車掌の時には、こういう気配りがあったなあ、と懐かしく思いましたね、乗り合わせた電車によっては、こういう特別サービスがない場合もありますから。

電車は出山信号場で一回目のスイッチバックをして、前後が入れ替わり、大平台に向けて発車。

湯本では最後尾の車両に乗っていたので、今度は運転士の背後に座ることとなります。

その運転士さんですが、どうも見覚えのある後姿なのです、そして、機器を操作するときに発する確認の声が、聞き覚えのある、懐かしい声でした。

そうです、落合さんでした、運転していたのは。

車掌から運転士に移動したため、あの名調子のアナウンスを聞くことはもう叶いませんが、今度は、運伝の方で、乗客に対する心配りをしてくれているのでしょう、出山の鉄橋で減速するなどしてね。

安全運転が最優先なのは当たり前ですが、観光鉄道、の色彩の強い箱根登山電車では、こういっjた気配りはうれしいですね。

以下の写真は、その時に乗車した登山電車の写真です、落合さんも写っています。
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紅葉ですが、さすがに少し早かったようで、小涌谷駅で下車し、蓬莱園、まで歩きましたが、色づきも今一つで、紅葉見物、という点ではさびしいものでした。

以下の写真は、蓬莱園の様子です、11月の半ば過ぎなら見事な紅葉が楽しめるのですが、わかっていたこととはいえ、残念です。

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因みに、昨年の紅葉の季節は、以下の記事で確認できます。


蓬莱園を一巡し、そこから、小涌園ホテルの庭に通じる小路を辿って、ホテルへ。

昭和の香りのする、古いホテルですが、私はフロントのあるロビースペースが好きです。

何ということもないロビーですが、華美なところがなく、決して広い空間ではないのですが、なぜかホッとする雰囲気のある場所です。

テラスからは、すぐそばの浅間山鷹巣山、そして、遠くに、塔ノ峰方面が望めます(以下の写真)。
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ホテルのロビーでしばしの休憩後、もと来た道を戻り、小涌谷駅から宮ノ下へ向かいました。

宮ノ下では、富士屋ホテルに付属する旧御用邸の庭を散策して、宮ノ下の信号を、底倉温泉、へ。

立ち寄り湯で何度か記事にしたことのある、函嶺、の横から堂ヶ島遊歩道への道を降下しました。

ここの坂道は結構荒れていて、しかも、急です。

今回は、紅葉は期待できないとはわかっていたのですが、運動のため、夕食を美味しくいただくため(笑)、歩くこととしました。

この遊歩道の終点は、堂ヶ島温泉の顔として有名な、対星館、がありましたが、現在はすべてが取り壊されて、更地になっていました(以下の写真)。

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ホームページによれば、リノベーションして再出発されるそうです、その時が楽しみですね。

対星館からは、急な坂道を、ぜいぜい言いながら登り、国道一号線沿いの、宮ノ下の中心街に出ました。

もう充分ですね、運動は。

近くのバス停からバスに乗り、宿へ。

荷物は前もって宿へ届けてあるので、身軽です。

湯本駅には宿泊先に荷物を配送するサービスがあり、楽ですよ、これを利用すると。

宿に到着後、ゆっくりお気に入りの湯に浸かり、危険水域に入っていた、体と心を休めることができました。

そうそう、帰りの電車で気が付いたのですが、新型電車の3000形、グッドデザイン賞を受賞したようですね、電車の側面に、シールが張られていました(以下の写真)。

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