土曜の夕方、久しぶりに、柴又帝釈天、をぶらついた。
近くに用事があり、それを済ませて、とっとと帰宅するつもりだったが、自然と帝釈天に足が向いてしまった。
時間は夕方5時近く、帝釈天参道沿いの店の中にはそろそろ閉店の準備に取り掛かるところもあった。
参道を進み、山門から境内の中に入る。
さすがに夕方とあって、閑散としていたが、逆に、その静けさが心にしみる。
お参りするでもなく、境内を一通り眺めて、そそくさと帝釈天を後にした。
参道にある商店のうち、飲食店以外の多くの店が閉店となっていて、急に寂しい夕景となっていた。
帝釈天は規模もそう大きくないので、平日などは落ち着いて、人ごみの嫌いな私には好ましい風情だ。
以下の写真は、京成柴又駅近くの参道入り口あたりから撮った夕景である。
写真の左手、提灯の下がった店は、ゑびす家、という老舗の料理屋で、柴又に来たらうなぎはこの店、と決めている。
正確には、親がこの店を気に入っていて、子供の頃からずっと通い続けている。
特段、こだわるつもりはないのだが、他の店を利用することはほとんどない。
ゑびす家の先は、自動車道路(柴又街道)を挟んで、帝釈天までこじんまりした参道が続いている。
喧騒が終わり、落ち着きと静けさを取り戻した参道はとてもホッとさせてくれて、いいものである。
華美なものなどほとんどない柴又の帝釈天ではあるが、ゆったりとした時間を感じることのできる貴重な場所だ。