箱根駅伝を箱根の山中で堪能する

今年こそは、テレビの前の観覧者から脱して、現地で箱根駅伝を堪能しようと画策していた。
 
年末は、やっぱりテレビ観戦が一番かな、などと消極的になっていたが、正月元旦、やっぱり初志貫徹で現地で頑張る選手たちを応援しようと考え直した。
 
で、正月2日、正月気分でグズグズしながらも、箱根山中のお気に入りポイントで応援すべく、現地へと出発した。
 
小田急で小田原まで行ったが、駅は箱根駅伝を一目見ようという、私と同じ考えの人たちでごった返していて、小田急小田原駅の改札近くまで伸びた乗り換えの列に並ぶ羽目になった。
 
少しイライラしたが、自分のわがままに、我に返る。
 
登山鉄道への乗り換えの列は比較的スムーズに進み、一電車見送っただけで、箱根湯元への電車に乗れた。
 
普段経験したことのない、通勤電車並みの混雑だった。
 
湯元では、強羅行登山電車への乗り換えの列が駅外の駐車場まで伸びていたが、そう待たされずに乗ることができた。
 
小田原から湯元への電車、そして、強羅への登山電車の車中には、駅伝参加校のサポート役の陸上部員が乗り合わせていて、iPadなどの携帯端末を使って駅伝の状況を確認していた。
 
登山電車は超満員状態で、身動きが困難だったが、ちょうど私の前に、途中棄権した山梨学院大学の駅伝部員が乗っていて、少し気の毒な気分になったが、余計なことはせずに(声をかけるなど)、大人しくしていた。
 
さて、駅伝の進行具合から考えて、大平台か宮ノ下で下車すべきだが、時間的には微妙なタイミングである。
 
思い切って、駅から1号線への移動が容易な、大平台で下車する。
 
選手は、まだ、大平台には来ていないようで、一安心。
 
駅前はこれまで見たこともないような人だかりで、ただでさえ狭い歩道を歩くことができず、危ないのだが、通行止めの車道の端を急いで移動する。
 
駅前から宮ノ下方面にしばらく登った人気の比較的少ない場所を見つけて、ひとまず、落ち着く。
 
とは言っても、駅からはそう遠くないので、歩道沿いに人の列ができており、交通規制で登りの宮ノ下方面は通行不可で車の通行はないのだが、反対車線の下りは、車が一時停止させられた状態で、路上に車が数珠つなぎだった。
 
箱根の山中、それも、カーブが多く、日陰がほとんど、速いシャッターを切らなくてはならない写真撮影には不利な条件だが、やむを得ない。
 
ラジオで情報を収集し、もうすぐトップの東洋大学設楽啓太がやってくることが分かった。
 
坂の下から聞こえる車とバイクの走行音が徐々に大きくなり、中継車と白バイに続いて、東洋大学、がカーブの角から突然現れる。
 
慌ててシャッターを切ったが、思うような写真が撮れない。
 
イメージ 1
 
それより、恥ずかしさもかなぐり捨てて、大声を上げて選手を激励する。
 
がんばれ!啓太!と。
 
トップの東洋大学に続いて、次々と各大学の5区の選手が通過する。
 
下り車線で停車させられている乗用車から、女性が、大きな声で、さかんに声援を送っていた。
 
イメージ 2
 
負けずに、私も声援を送る、歩道の壁に張り付いたような応援の人波からも、声援が飛ぶ。
 
こんな急坂を、一心不乱に駆け上がる選手の一途さ、ひた向きさに、感動する。
 
イメージ 3
 
ほどなく、すべての参加校が無事通過し、一先ず、駅伝観戦は終了。
 
大平台の温泉街に降りていくと、たった一軒あるコンビニの前に人だかり。
 
何かと覗くと、コンビニの店先にテレビが2台設置してあって、駅伝を放映していて、応援が済んだ人たちが今度はテレビ観戦していた。
 
イメージ 4
 
私も、その輪に加わり、ゴールするまでを見届ける。
 
東洋大学が往路1位でゴール、続いて、駒沢、早稲田、日体、の順、ほとんど、事前の予想通り。
 
レース終了を見届け、帰宅、じゃなくて、入湯に向かう。
 
いつもの姫乃湯で2時間ほど過ごす(熱くて長く湯に浸かっていられないのだが)。
 
人出も多く、普段と違って、少々面倒くさかったが、やっぱり来てよかった。
 
追記:写真は、選手を除き、なるべく個人が特定しにくいものを掲載したため、構図の悪いものばかりになってしまったが、ご容赦願いたい。