相も変わらず都民不在の都知事選

人類史上最悪の福島第一原発事故を経験しても、少しも反省することがない、産経新聞による原発利権擁護記事である。
 
産経のたちの悪さを感じるのは、都知事選に引っかけて、原発推進を宣伝している点だ。
 
原発の破滅的な危険性と高コストを全く無視し、原発があたかもエネルギー政策を支えているかのような記事である。
 
細川元首相が都知事選に反原発を掲げて出馬するらしいが、国政で扱うべき内容を都知事選の最大争点にされては困りものだ。
 
東京都は、確かに、最大の電力消費地としての責任があるが、少しの電気料金の値上げなどは我慢すべきで、それより、イシハラというインチキ国粋主義者によって破壊された社会保障や福祉政策、そして、このブログでもたびたび取り上げている、経済格差による教育格差を堂々と容認した公教育の破壊、を早急に立て直す必要がある。
 
不要なオリンピックで、震災復興や福島原発事故から国民の目をそらせようとする邪悪な企みに与する都知事など不要だ。
 
細川元首相の出馬を批判する甘利という人物に関しては、もとより、論評する必要もなく、原発極悪利権に、福島以前からどっぷり浸かってきた政治屋であり、福島原発事故を誘発させた、A級戦犯、の一人である。
 
海温め装置である原発の実態を無視し、地球温暖化?、の張本人である原発を、地球温暖化の救世主のように言うとは、あきれ果てた見識である。
 
 
加えて、現在の自民党議員の多くは核武装論者であり、核兵器製造のために必要不可欠な原発を、絶対に止めるなどとは言うはずがない。
 
それにしても、産経という新聞のアホさ加減、下品さ、を象徴するような記事のタイトルと無責任で幼稚な内容の記事である。
 
 
記事の引用、ここから。


「殿、ご乱心」と甘利再生相 細川元首相の都知事選出馬を強く批判

産経新聞 1月10日(金)11時36分配信
 
 甘利明経済再生相は10日の閣議後会見で、脱原発を争点に東京都知事選に出馬を検討している細川護煕元首相(75)について「殿ご乱心」と話した。

 甘利氏はその理由について、「エネルギー政策は国策として、国民の利益を考えて取り組むべきだ」と説明。全原発が停止し、代替の火力発電用の燃料となる液化天然ガス(LNG)の輸入などで、1日約100億円の国民の利益が海外に流出していると指摘し、現状を放置することは「政治家として努力が足りない」と話した。

 また、安易に火力発電に頼り続けることは地球温暖化の防止の観点でもマイナスだと指摘した。