湯葉を雑煮に入れてやろうと考えた次第だ。
帰りは、行きとは反対で、大平台から登山電車で箱根湯本まで下りて、そこで電車を乗換えて(線路の幅と架線の電圧が違う)、小田原まで出て小田急かJRに乗換える訳だが、いつものように、箱根湯本の駅で小田急の車両を使った小田原行の各駅停車に乗り込もうと、ホームを歩いて移動していると、前方に着物姿のちょんまげの大男が、それこそ、ノッシノッシ、と歩いていた。
辺りにいた人が、大砂嵐だ、という声をあげたので、歩を速めて、確認のために前に回り込もうとしたのだが、大男はそのまま電車の中に入ってしまった。
電車の中を窺うと、まさしく、このところの大活躍で人気急上昇中の、大砂嵐関だった。
そのまま通り過ぎようか、と一瞬考えたのだが、野次馬根性が勝って、後戻りして、電車に乗り込み、大砂嵐関に写真撮影の許可をもらって撮ったのが、以下の写真である。
関取は、他に同行者がいたが、こころよく撮影に応じてくれた。
撮影後、その大きな手で、握手までしてくれた。
私、大相撲のファンで、本場所中は、落ち着かない二週間を過ごすこととなる。
贔屓の力士は、以前は、豊真将だったが、最近は、そのひたむきな頑張りと礼儀正しさから、舛ノ山、を特に応援している。
今回は、相撲のメジャーリーグである大相撲の力士を久しぶりに、生、で見る機会を得たわけで、少々興奮した。
エジプト出身の大砂嵐関は、宗教上の理由から、本場所中に断食にかかったりして(日没まで食事を摂れない)、色々な困難を抱えながらも、持ち前の素質(怪力の持ち主)と精進で、スピード出世を果たした、次世代のホープである。
私は、大相撲、を格闘技とは考えておらず、どちらかというと、伝統芸能や興行に近いものという立場である。
相撲を、国技、と言って、分不相応に祭り上げ、大仰に騒ぎ立てるのもあまり好きではない。
ニッポンではなく、日本、の美しい伝統文化の一つであり、例え肉体的なぶつかりがあっても、それは相手を完膚なきまで叩き潰し、屈服させるという、非情で野蛮な、スポーツ、では決してないと考える。
相撲の歴史は、Wikiなどを参考にしていただきたいが、以前、色々騒ぎを起こした人物がいたが、外国籍の力士を受け入れることで、格闘技、に変質することだけは避けていただきたい。