新手の青田買いか?

東京都が、教育効果を狙って、というか、いわゆるエリート教育を念頭に置いて、4・4・4制の学校の設置を計画しているらしい。
 
以下に、その概要に関する記事を引用する。
 
すぐにピンときたのであるが、都立武蔵中学高校を利用するということから、東京都教育委員会の大好きな、新手のエリート教育(つまり東大に合格する子供を集める教育)が、その目的だろう。
 
日本の将来を見据えた教育制度改革に役立てるためにも、特定集団に偏らず、多様性のある集団での教育効果を検証すべきではないのか。
 
イシハラの大バカが都知事時代に、経済格差による教育格差を意図的に広げる目的で、進学指導重点校、都立中高一貫校など、色々と弄くったが、さらに、性懲りもせず、新手の青田買い、小学校入学時における受験向きの子供の獲得と、その調教、に乗り出す腹づもりなのだろう。
 
東京都は、ブランド大学合格者数増加に繋がる、訓練された、受験向きの子供には異常な関心を持っているが、社会を実質的に支えるであろう、大多数の普通の子供たちには全く関心がないように見える。
 
教育の質的向上をやりきる自信が無いから、制度を弄くって、入れ物を色々と変えて何か特別なことが起こるように錯覚させたいのだろうか、いわゆる、優秀児、の獲得のために。
 
受験産業にとっては、新たな、金づる、が登場したわけで、さぞ、大喜びしていることだろう。
 
東京都は、受験産業に、なんとしてもお金を流したいようだ。
 
引用、ここから。


東京都教委:小中高一貫校「4・4・4制」導入を検討

毎日新聞 2013年08月21日 20時15分(最終更新 08月21日 21時57分)
 
 東京都教育委員会は全国初となる公立の小中高一貫校を2017年度にも開設する方針を決めた。理数系を中心に世界で活躍できる人材の育成が目的で、従来の「6・3・3制」ではなく、早期に基礎的学習を終わらせる「4・4・4制」の導入を検討している。自治体による義務教育段階からのエリート養成や、未就学児に受験を課すことについて、今後議論を呼びそうだ。22日の都教委定例会で構想の中間報告を公表する。
 都立の小中高一貫校は、猪瀬直樹知事が昨年12月の就任直後に構想を発表。有識者らで作る検討委員会が内容を議論してきた。
 構想によると、募集は1学年80人(2クラス)程度。12年間を4年刻みで▽基礎期▽拡充期▽発展期−−に分け、発展期では理数系科目を中心に高校の履修内容を先取りして教える。中学卒業資格は9年目修了で得られる。基礎期の段階で入学試験を実施し、5年目や、現行の中学や高校入学時などでの追加募集も検討する。
 都立武蔵高・同付属中(武蔵野市)を母体にするが、小学校が加わると手狭になるため、基礎期は11年度で廃校になった都立芸術高(目黒区)を改修して活用する計画だ。児童は5年目から校舎を移ることになる。
 都教委都立学校教育部は「未就学児の理数系の適性をどう見極めるかなどの問題もある。課題を一つ一つクリアし、優秀な人材を輩出できるような学校にしたい」と話す
 
【和田浩幸】