あの人の功績いや功罪

教育、という分野で扱いたくはないが…、
 
都立高校、で久しぶりに検索をかけてみた。
 
予想したとおり、ヤフージオシティーを拠点に都立高校(上位進学校、とくに日比谷高校)の宣撫活動を展開する、あの都立教育研究所の所長がネット上にはりまくったリンクの効果で、検索結果の上位に、所長、の記事が目白押しである。
 
大した功績である、教育産業の営利目的で、情報が操作される、という現実を、2008年から見てきたが、都立高校が、公教育であることを放棄したのに合わせるがごとく、都立高校受験は、金まみれ、塾まみれとなった。
 
東京のある区では、経済的な理由で通塾が困難な家庭にお金を貸し付けるという、教育は塾で、と公教育の使命を、放棄した地域も出現した。
 
つまり、家庭でお金をかけて学力を付けてください、その中から、毛並みのいい子供、大学受験準備ができている子供を選択しますから、と東京都が宣言したも同然なのである。
 
まあ、所長の目的は、手詰まりだった教育産業へのお金の新たな流れを作り、自分の歪んだプライドを満足させることにあっただろうから、その目的はかなりの部分で達成できたのではなかろうか。
 
所長の背後に、何かあるような気はするが…。
 
こういった記事を書く私も、所長の協力者、かもしれない(笑)。
 
 
なにせ、東京では、公教育が金まみれになることを歓迎する風潮があり、親から現状への疑問の声が少しも上がってこない、という経済格差による教育格差を容認、いや、推進するという恐ろしい地域である。
 
さて、今年は、都立高校入試に関する報道が静かである、このところ、例年、日比谷高校を持ち上げる報道がなされてきたが、今年は、私は、目にしなかったが、普通の人がテレビを見る時間帯に家にいないので、本当のところは分からない。
 
進学指導重点校、進学なんとか校、都立中高一貫校、この中で、お金をかけずに、進学が可能な学校があれば教えていただきたい。
 
とくに、中高一貫校は、中の部分が義務教育であり、その罪は大きい。
 
こういった議論が全く起こらず、石原の、経済的に余裕のある親(=教育熱心な親)、に向けたパフォーマンスによって、教育が右往左往する現状は、私には、異常、としか思えないし、都民が、この暴挙に対して、少しも声を上げないことが不思議である。