「新たな都立高校改革」にもの申す

11月24日に、東京都が、「新たな都立高校改革推進計画(案)」と題した教育改革案を公表しました。
 
詳細は、都教委、のホームページにありますので、興味がある方は是非読んでください。(都教委へのリンク:http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/
 
あるブログで、これが公表される、と知り、その感想をコメントとして記載しました。
 
以下に、私のコメントをソックリ引用します。
 
小さいスペースに入力するので、文章が変なところがありますが、そのまま転載します。
 
あ、それと、このコメントを都教委に意見として送りました、わざと提言をしにくくしてあり呆れました。
 
引用、ここから。


 
本当に自己批判がなく、のんきな改革案だと思います。

地域との関係を分断したのは、学区を撤廃し、受験目的の中高一貫校や進学指導に極端に偏った学校の設置が原因であることを少しも反省していません。さらに、経済格差による教育格差を強力に推進したことを、全く反省しておらず、あきれるばかりです。

総括的には、国策に従った内容で、耳障りのいい言葉の羅列(例えばグローバル化など)によって、管理強化と組織適応型の人間の育成強化をさらに推進すると宣言したもので、絶望的でさえあります。特色化といっていますが、これは、学力(経済力とも言える)による学校の選別、子供の選別を隠蔽するための言い換えに他なりません。どの都立高校もそれぞれ特色はありました。なぜそれを無視するのかサッパリ理解できません。なかったことにしないと、改革、の口実が見つからないからでしょう、きっと。都立高校の教員は、都立高校をもっと好きにならなくてはいけません、そして、大切にしなくてはいけません。どうもその気概がかけているように思えます、私には。
 
改革案の中に、受験特化型の都立中高一貫校を賛美する声が、アンケート、の9割近くを占めたと説明にありました。一体、どんな集団に対して実施したのアンケートなのでしょうか、全く明記されていません。原発と同じく、やらせ、の匂いがします。大体、全都立高校生の、ほんの少ししか恩恵を浴さない学校をありがたがる人達がそんな沢山いるのでしょうか?それも、莫大な受験対策が必要な、全く不可解です。都立中高一貫校は、東大合格者を出す私立の上位進学校を受験する子供たちを獲得することが最大の目的で、それに対応できるような家庭の子供しか進学することは不可能な状況です。

それと、東京都の教員の倫理観や社会正義に対する考え方がとても心配です。今回の原発事故や震災に関連する多くの問題の原因を作った、社会犯罪者の多くが東大出身者であることを、子供たちにどう説明しているのでしょうか、それでも、都教委は、日比谷高校でやったように、東大、東大、と大騒ぎして、この犯罪者を輩出する強大な利権組織への受験と入学を推奨するのでしょうか、教育者としての資質が今問われていることにどれくらいの教員が気がついているのでしょうか、とても心配です。