汚染しているに決まっているのに、どうしたいのか

ついこの前の記事で、福島県伊達市での柿の廃棄について取り上げたが、そのときに、柿農家である大武さんのコメントも一緒に載せた。
 
大武さんによれば、大波に限らず、周辺地域の米は、どこも汚染しているはずであり、きちんと検査すべき、ということだった。
 
同じ大波地域であるが、複数の農家で規制値を超える汚染米が新たに見つかったようだ、以下にその関連記事を読売新聞から転載する。
 
政府と福島県は、相も変わらず、米のセシウム汚染を、ごく狭い範囲に限定したものとして処理したいようだ。
 
どこまで福島県民を被曝させれば気が済むのだろうか、あまりの悪意に、めまいがする。
 
福島県に限らず、放射能汚染がひどい地域の農作物は、すべて検査し、その値を逐一公表すべきだ。
 
政治的な思惑で決めた規制値以下なら、あたかも、汚染がなく安全とするインチキを即刻改め、汚染状況をすべて明らかにすべきである。
 
その上で、国民に判断させるべきである。
 
汚染地域の一次産業が崩壊するかもしれないが、そのときこそ、政治の出番なのだ。
 
真剣に農業を継続したいと思う人たちに、新たな耕作地の提供を含めて、最大限の支援をすることが国家の役目と考える。
 
補助金依存体質で排他的な日本の農業を改革する絶好の機会なのではなかろうか、TPPにも関係するので。 

福島・大波産米またセシウム、5農家で規制値超

読売新聞 11月25日(金)20時48分配信
 福島市大波地区で収穫された玄米から国の暫定規制値(1キロ・グラムあたり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された問題で、福島県は25日、同地区の他の5農家の水田でとれた玄米からも規制値を超える玄米が見つかり、最大で1キロ・グラムあたり1270ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。

 いずれの玄米もJAや自宅の倉庫に保管されているか、親戚に配られたりしており、市場には流通していないという。

 県は同地区の稲作農家全154戸(4752袋)の分析を進めており、これまで34戸分(864袋)を終了。うち、最初に見つかった農家を除く5戸(103袋)の玄米が新たに規制値を超えた。

 1270ベクレルが検出された農家は、24袋全てで規制値を超え、最小でも970ベクレルと高かった。別の農家の玄米も540~1110ベクレルだった。