大人の無責任が翼君を殺した、そしてだれも責任を問われない

もんじゅ、という最低最悪の高速増殖炉に何兆円もつぎ込み、あげく、まともに動かすことなど望めないにもかかわらず、さらに血税をぶち込み続ける国家。
 
その一方で、何の罪もない子供が、なぶり殺しにあっても、国家予算を手当てして救おうとしない国家。
 
野田なる人物が総理に就任したが、原発推進論者であり、官僚にべったりな無能、無責任総理として、さらに日本を最悪の方向に向かわせることだけは確実である。
 
毎年虐待死する50人ほどの子供を保護し、養育する事の方がどれだけ崇高で人間的であろうか(虐待児童数に関する以下の図参照)。
 
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この二つを並べると、いかに日本が、異常かよくわかる。
 
この、もんじゅ、というプルトニューム原爆にかかわっている人間たちの邪悪さを呪いたい。
 
 
 
大阪の藤永翼君虐待死に関して、改めて、大人たちの無責任ぶりが明らかになった。
 
以下に、その関連記事を引用する。
 
定職もなくぶらぶらしている継父がいる問題家庭に、翼君を放り出していいはずがない。
 
母親のこれまでに人生を見れば、極めて危険な状態であることは、初めから予想できた。
 
この母親、二十代の初めに翼君を生み、育てられないからと言って、捨て子した。
 
その挙句、人殺し男、とくっつき、子供まで設けて、新しい生活を始めていた。
 
たぶん、翼君のことがいくらかは気にかかっていたのだろう、引き取りたいと申し出たそうだから。
 
子供を捨てておいて、食うに困らなくなったから(とてもそんな状況には思えないのだが)、翼君を引き取りたいとは、本当に身勝手な母親である。
 
翼君の父親の話が出てこないが、それ相当の、大きな問題を抱えているのだろう。
 
こんな身勝手な、まるで、人形をやり取りするような人間に、子供の養育などできるはずもない。
 
児童相談所や翼君がいた児童養護施設は、どれだけこの母親とその同居人である人殺し男の身辺を調査したのであろうか、私には、どう考えてもリスクが多すぎる環境に思えるのだ。
 
ここでみられるのは、無責任と想像力の欠如という、いま日本を覆い尽くしている病だ。
 
原発推進のいい加減さ、事故対応の無責任さと命より政治や行政の都合を優先するという、救いがたい社会が、今の日本である。
 
戦争犯罪人の末裔である自民党政権下のある総理大臣が、美しい日本、などという言葉を弄して、自分たちの無責任を一切顧みず、一般民衆につけを回して、厳に管理された社会秩序構築を目指すという悪だくみが行われたが、この国は、支配階層が救いがたい無能、無責任であることを象徴するものであった。
 
挙句、突如、すべてを投げ出し、逃げ出したのであった。逃げ出しても社会的には何にも困らないのである、もともと官僚に牛耳られていたのだから。
 
この虐待事件は、日本社会の病根が原因であり、それに気づき、社会変革を進める以外に、決定的な解決は望めないと考える。
 
無責任、無関心、想像力の欠如、という社会は、明治からずっと続いてきたものであり、支配階層にはこの上なく都合のいいものであったろう、国民を、子供を犠牲にしても、何の責任も問われることなく、私腹を肥やすことがおおっぴらにできるのだから。
 
明治期に始まったこの国の国家体制、そこから生じる諸問題を放置したまま、児童相談所の機能や権限をほんのちょっと強化しても、無垢な子供を、異常者によるなぶり殺しから守ることなど夢のまた夢である。
 
とくに、大阪は、程度の悪い人間が多いとみえて、虐待、虐待死の多くがあの地域で発生しているという印象である。
 
受験競争の強化をぶち上げた橋下大阪知事よ、お前のやることには、大きな間違いがある。謙虚になって、やるべきことを見つめなおせ。
 
それにしても、大阪に関しては、子供の虐待に関して、強力な監視体制を引く必要を感じる。
 
後に、この二匹の鬼畜に、極刑が与えられることを願う、無抵抗な子供をなぶり殺しにしても、たった5年で出所する、無法な社会が日本なのである。
 
 
 
引用、ここから。
 
<大阪7歳虐待死>「逆恨み怖かった」 隣家通報ためらう
毎日新聞 9月2日(金)9時42分配信
 SOSはまた、見過ごされた。大阪市西淀川区の市立大和田小2年、藤永翼君(7)が死亡した虐待事件。数カ月前から近所に怒声や泣き声が響いていたが、誰も通報しなかった。児童相談所は情報をつかみながら積極的には動かなかった。児童虐待の対策は強化されているはずなのに、なぜ、悲劇は繰り返されるのか。事件発生1週間を機に検証した。

 「お便所に行かせていただいてよろしいでしょうか」。隣家の60代女性は最近、翼君のか細い声を耳にした。直後に継父の怒鳴り声が響いた。「逃げるんとちゃうんか」

 翼君の家は木造の棟続きの借家。翼君が引っ越した今年春ごろから、女性は壁越しに、虐待の様子を耳にするようになった。

 「普通のしつけじゃない」。女性は虐待を疑ったが、通報したことはなかった。「人様のことに口出したら、あかんと思っていた」

 近所の男性(80)も、パン、パンと平手でたたくような音が耳から離れない。翼君はその度に「ごめんなさい」と泣き叫んだ。「通報したのがばれて、逆恨みされ、トラブルに巻き込まれるのが怖かった。今は後悔している」と肩を落とした。

    ◇

 翼君は先月25日夜に病院に搬送され、26日未明に亡くなった。「プロレスごっこで放り投げた」。大阪府警西淀川署は26日、継父の無職、森田勝智(まさとも)(44)と実母の良子(りょうこ)(29)の両容疑者を傷害致死の疑いで逮捕した。

 捜査関係者らによると、翼君は生後間もなく、児童養護施設に預けられた。「(良子容疑者の)養育が困難」という理由だった。しかし、良子容疑者は今年2月、勝智容疑者と再婚すると、翼君の引き取りを望み、児相が許可して3月末に同居が実現した。

 ただ、勝智容疑者は昨年秋から職に就かず、生活保護を受けていた。捜査関係者は「翼君にとって初めての家庭は、決して安定したものではなかった」。翼君への虐待は同居後すぐに始まった。

    ◇

 翼君を救う機会は何度もあった。市こども相談センター(児相)には5月と6月、小学校から計4度、翼君の虐待に関する通報があった。7月には良子容疑者が「子育てにいっぱい、いっぱい」と電話してきた。

 しかし、児相は森田容疑者らと形式的な面接をしただけで、積極的な対応に乗り出していなかった。大阪市の担当者は会見で「危険な兆候を職員全員が見落としていた。子供のSOSを把握できる人材の育成をしないといけない」と述べた。【近藤大介、向畑泰司、稲生陽】