高校生クイズの変質

日テレでやっている、全国高校生クイズは、以前と比べて、ずいぶん変質してきたと感じる。
 
一言で言うと、番組の内容も、出場する子供も、極めて下品になった、ということだ。
 
一番気になるのは、単なる高校生のクイズ合戦を、大学受験の成功、と結びつける意図が明白な点である。
 
つまり、このクイズ大会を、ブランド進学校によるブランド大学合格者のためのもの、とすることにより、番組自体を日本一の知性と教養にあふれた高校生による最高に権威のあるものとする狙いがあるのだろう。
 
今日、何気なくテレビを見ていたら、クイズ出場者の東大受験物語が放映されていて、コメンテーターのお笑い女優が、感動の涙を流していた。
 
東大に合格することが、どれだけの価値があるというのだろうか。
 
困難に挑戦することのすばらしさ、とでも言いたいのか。
 
根性物語の味付けをして、感動のドキュメントとして、全国ネットで放送するほどのことであろうか。
 
この番組の思惑は、東大を賛美することにより、受験競争を煽り、教育産業への依存をさらに高めるためではないかと感じた。
 
日テレのスポンサーに、どこぞの教育産業がいるのではないか。
 
これに登場する、恵まれた環境にいて、勉強は出来るが、肝心なことに未熟な子供たちに言いたい。
 
ろくでもない番組しか作れないバカなテレビ屋の、金儲けの片棒を担いで自己顕示する暇があるなら、謙虚になって、自分を磨きなさい、と。
 
因みに、この記事は、このまま日テレに意見として送った。
 
それにしても、東大受験でしか教育を語れない人間達とは、きっと、東大卒業者ばかりで構成された集団で、自画自賛、自作自演を果てしなく繰り返しているのだろう、自分たちの既得権確保のため。