冬の山歩き

正月早々、以前訪れた、城山湖付近の低山(町田市最高点らしい)である、草戸山に登ってみた。
 
山の鉄則をいささか破り、夕方4時からの登山である。
 
夕景色を見たくて、あえてこの時間にした。
 
当然、ヘッドライト持参である。
 
大戸観音堂を経て、登り口である、町田市の大地沢に到着し、野外活動施設横の登山道入り口を探す。
イメージ 1
 
一定の間隔で、何やら木を叩くような音がする。
 
何かと思い、少し辺りをうろつく。
 
音の正体は、小さい沢筋に設置された、獅子脅し、だった。
 
少し道草をしてしまったが、登山道を見つけ、登り出す。
 
いきなり急な登りの連続。
 
地図で確認済みであるが、レクで来た子供たちは、いきなりの急な登りにビックリするかもしれない、などと思いながら登る。
 
登山道は、ブナやナラだろうか、落ち葉が敷き詰められていて、ふかふかして気持ちがよいが、気をつけないと足を取られる。
 
イメージ 6
 
30分ほどして、草戸山に到着。
 
イメージ 2
 
昨年の春に来たときは、草木の勢いがよく、全く展望がきかず、冬に再訪しようと考えていた。
 
山頂?の展望台周辺は、すっかり草が枯れ、葉が落ち、展望は良好であった。
イメージ 3
 
展望台からは、すぐそばにある城山湖が望め、遠くには、多摩丘陵に拡がる街並みが確認できた。
 
西の空は夕景色となり、茜色に染まった空に、飛行機雲が一筋、音もなく伸びていく。
イメージ 4
暮れてきたので、下山、を急ぐ。
 
何とか登山道は視認できる程度の明るさがあったので、ヘッドライトなしで歩く。
 
しばらくして、草戸峠に到着。
 
ここは開けていて、すぐ横にある高尾山がよく見える。
イメージ 5
いよいよ暮れてきたので、高尾山の参道沿いであろうか、明かりがつき始める。
 
持参したNikonのデジカメでは、もう限界で、撮影は難しくなる。
 
大地沢へは下降せず、大地沢周回コース、をさらに歩く。
 
しばらく歩いた先に、展望が開けている場所があり、そこから高尾から八王子の灯りがよく見える。
 
見る間に、夕景色から夜景へと変わる。
 
何でもない街ではあるが、夜景は別物で、何か魂を揺さぶる魅力がある。
 
しばし夜景を楽しむ。
 
陽も完全に落ち、いよいよヘッドライトなしでは歩行不能となる。
 
何やら急に心細くなり、谷(大地沢)に下ることとする。
 
昔は、結構、夜目が利く方で、月明かりのない夜でも怖がらず歩けたが、最近はすっかり普通の人になってしまった。
 
ヘッドライトの灯りを頼りに下降する。
 
ほどなくして、大地沢の外灯が木々の間から見える。
 
何も問題ないのだが、なぜだか、とてもホッとした気持ちになる。
 
町田市の施設に到着し、本日の山歩きはとりあえず終了。
 
休憩も含めて、全行程、1時間30分ほどであった。
 
すっかり遅くなってしまったので、ここからの家路が大変であった。