都立高校改悪その後

改悪の主目的がほぼ達成されたことで、ネットを利用した、宣撫工作は、日比谷高校関連の掲示板をのぞいて、低調な印象だ。
 
主目的とは、日比谷の、東大をはじめとしたブランド大学合格者数が、都立で一番になる、という状況だ。
 
全都から、受験向きの子供を、こんなにも短期間にかき集めることが出来たことに、改悪を仕掛けた担当者もビックリしているのではないか。
 
それだけ、東京都の、ごく一部の親は、受験、という呪文に簡単にかかってしまうということか。
 
気色悪い、風変わりな者たちが集う掲示板では、相も変わらず、公教育の意義や教育の本質についての議論は一切なく、当人達は客観的と信じているのだろうが、数、を弄んで悦に入っている。
 
こういった記事を書くと、以前は、あの有名人が、直ちに反応したが、さて、今回はいかに。
 
そう言えば、私の記事が、東京学芸大付属中高への執拗な攻撃(いわゆるネガティブキャンペーン)を紹介するサイトで取り上げられていたことに驚いた。
 
学芸大学付属と私のニックネームで検索をかけるとヒットすると思う。
 
興味のある方は、ご覧あれ。
 
ついでに、私への攻撃を2chの掲示板で行った証拠も見ることができる。
 
他人の掲示板の内容を勝手に保存する輩がいるらしく、特別な操作をしなくても、そのまま閲覧することができるようだ。
 
大学入試時期になったら、また勢いを盛り返し、日比谷を徹底的に持ち上げるであろうことは想像に難くないが、もしかして、てっぺん野郎が、次期都知事選に出馬しない、と宣言していることから、政治的?筋の活動も(つまり資金の流れ)低調になり、その結果として、宣撫工作も下火になったと考えるべきか。
 
まあ、あらゆる手を尽くして、公教育を破壊し尽くし、日比谷、を持ち上げたチームは、今の知事の下では、教育行政の功労者として、高い評価を得て、それなりの地位についたことだろう。
 
さて、なぜ、国立付属と私立上位進学校ネガティブキャンペーンを仕掛けられているのか、その理由は、賢明な方々はおわかりであろう。
 
自分を高く見せるためには、自分を高める努力をするより、競合すると目される相手を、叩き、低くすることが、一番手っ取り早い方法だからだ。
 
つまり、相手に不利な情報を流し、受験向きな子供を奪い取るということがこのキャンペーンの目的だ。
 
半世紀前のノスタルジーを刺激する宣撫工作でも、ある程度の効果があることに驚きを隠せないが、世の中、あまりに簡単に情報操作に引っかかる人間が多いということを、この日比谷を巡る一連の騒動(と言ってもごく一部の学歴偏重者であるが)が示している。
 
ネットを利用した宣撫工作を行っている者の正体は不明であるが、ブランド大学合格者数を弄くっている張本人が東京都であることが、全ての原因なのだ。
 
日比谷とは、いつの時代も、極めて政治的な動きに翻弄される、組織、である。
 
私の考える、学校、のイメージではない。
 
都立高校出身者としては、都立を支持したい気持ちはあるが、現状では、大いに疑問のある教育行政である。