都立の定時制高校は本当に不要か

都立の定時制高校の統廃合が、ものすごい速度で進められています。

自分の任期中に、公教育の完全破壊を目指しているとしか、私には思えません。

この件に関しては、以前も取り上げました。

定時制高校の需要は、増加に転じています。

公教育の最後の砦、その真の役割を担っているのが、定時制高校だと、私は考えます。

詳しく申し上げられませんが、自分の地域の定時制高校に関して調べてみましたが、来年度からは、たった一校に集約されるようです。

その反面、進学指導の強化、進学重視型の学校の増強が推し進められています。

経営効率の悪いものは、片っ端から、廃止する、というクールでクレバーな政策が有無を言わさず実施されています(皮肉です)。

声の大きな受益者たちと(学歴が高く、子供の教育に熱心な親が多い)、経済的優越者にとって、イシハラが進めている公教育改悪は、まことに都合がいいようです。

その陰で、マイノリティーは、どんどん潰されています。

考慮する価値もない、ということだと私は解釈してます。

その理由は、馬鹿げた全世界的運動会には何百億もの血税を使い、都の社会福祉や教育、医療を、次々に切り捨てるという、恐るべきバカ政治が、なんの反省もなく、堂々と行われているからです。

都民でありながら、地域の公立の医療が、危険な状況であることを、どれだけ知らされているでしょうか。

パフォーマンスに莫大な血税を注ぎ込み、常に、自分がお山の大将であることを誇示しつづけたいという、幼稚な人間が首長であることの不幸を、私は強く感じます。

義務教育を無視した都立中高一貫校(都立の進学塾)や進学指導重点校への特別な投資は、もうやめにして、下を支え、大多数の普通の子供たちに手厚い教育政策に、次の都知事は、転換していただきたいものです。

真に頭がよく、勉強の意味を理解している子供なら、黙っていても勉強します。特別なことは必要ありません。

まともな感性の人を都知事にすることでしか、都の公教育は救えません。

教育産業のごろつきに、どこまでお金を流せば気が済むのでしょうか、都の教育行政は。

教育とは、都立H高校が必死になっている、東大、東工大、一橋、国立公立の医学部に、合格することではないのです。

なぜ、公教育の場が、こんなに下品になってしまったのでしょうか。

それは、トップが下品だからです。