日本の教育は、こんな程度の論評で済まされるほど薄っぺらいのか?

「フジサンケイニュースアイ」より引用

前文省略

一方、東京では復活を期待された進学指導重点校の都立校の合格者数は伸びなかった。表には1校も出てこない。優秀な生徒を中学入試で一貫校に先取りされているからだろう。その上、ゆとりのカリキュラムで公立中学生の学力が以前に比べて落ちていると見られ、高校3年間で生徒の学力を伸ばすのには限界があるのかもしれない。人気の私立中がない地方では、公立校の伸びる余地が十分にあるということだ。

これって、なんか変じゃないですか。

冷静に判断すると、頭のいい子がどれくらいその学校にはいるかで、ブランド校(とどのつまりは東大)合格者が決まる、てことじゃないか。

教員の指導力、教育力は、不要、ということでしょうか。

地方は、中高一貫校が少ないから、また、地元の信頼も厚いので、優秀な子供がそのまま、公立の高校に進学するから、ブランド校合格者が多い、ということと、私は解釈してきました。

これまで、さんざん、この話題を取り上げてきましたが、昨今の教育は、いかに頭のいい子を囲い込んで、進学実績を上げるか、という話題ばかりです。

そんな学校の教育内容も、国際化とか(=英語教育としか思えない)、真のエリート教育などといった、これまで日本では誰もやったことが無く、その実績も判然としないものを、どこの学校も、掲げています。

これが日本の教育ですか。

ことあるごとに、ゆとり教育を悪者にして、カリキュラムの問題点や、教員養成体制の不備、そして、教師の怠慢や適性に関しては、議論することはなく、行き着くところが、教育産業が最も興味ある、受験での成功、です。

教育とは、受験で成功すること、学校の良さは、頭のいい子を集め、進学実績を上げること、すなわち、教員の能力でない、と言っているように思えます。

この、風潮、日本の教育を滅ぼすような気がしてなりません。