国家公務員給与、据え置き決定とのこと、ただし、医者を除く。
医療って、医者だけで成立しているのでしょうか。
私は、そうは思いません。
医者以上に、医療を支えている看護師さんの給与は、据え置きなのでしょうか。
ニュースの記事では、そう読み取れます。
医師不足、医療現場の混乱、たらい回し、すべて医者を増やせば、医者の待遇を改善すれば解決することでしょうか。
医師を優遇することは、1つの、ほんの少しの、改善策なのかもしれませんが、医者を支える医療職の人々への配慮がないならば、労働に対する報酬に、大きな偏りを生じることになります。
医者の責任が大きいからとでも説明するのでしょうか。
医者に権限を集約させていて、非医者を権限から遠ざけているのは、誰なのですか。
医者、医学会は、この点を、真摯に省みるべきです。
看護師さんの離職率は、再就職の容易さもあってか、結構高いと聞きます。
それは、職務が、とくに最近の医療制度改革の余波を受けて、厳しい状態になっているからではないでしょうか。
医者のことだけ、医者が得するようにすることだけしか考えない医療制度は、絶対に破綻します。
現状を見れば明らかです。
ある意味、特権を与えられた医者を増やしても、それを支える非医者に、何の配慮がなければ、誰が一生懸命働いてくれるのでしょうか。
私には、この医者を中心とした、恐ろしいまでの思考方法について行けません。
毎年、毎年、五千人以上の医師が誕生します。
その蓄積で、多くの医師家庭が新たに誕生します。
そして、その多くは、子供にも医師への道を希望するのではないでしょうか。
とくに開業医の方々は、切実な問題だと思います。
私は、地域医療の観点からも、開業医を保護するべきと考えています。
医師が、その子供を医者にすることを望むのは、心情的に、理解できますが、多くの特権を新たに社会に生むことを、果たして、日本の社会は反発なく、受け入れてくれるでしょうか。
医師の養成には、莫大な税金が投入されていることを、国民は、主張すべきです。