都立高校改革を讃美する者の不思議

YahooのGeocitiesで、むかし、子供達が、自分のホームページを作って、楽しんでいました。

親が教えなくても、自分達で情報を集め、ちゃんとしたものを作っていました。

私だったら、ホームページビルダーに頼ってしまうのですが、子供達は自力でやってました。

うちの子はやめてしまいましたが、最近は、ブログの方が簡単で、そちらに移行していますね、皆さん。



Geocytiesの中に、都立中高一貫校と上位進学校(日比谷などほんの一握りの高校です)を、褒めちぎっているサイトがあります。

何者?と思い、サイト内を見渡してみましたが、面白いことに、管理者の姿が全く消してあります。

つまり、一方的な宣伝サイトな訳です。

それにしても、どんな人物なんですかね、わざわざ、日比谷高校まで出かけて写真を撮り、讃美の嵐です。

当然、今進行中の、都立高校改革(改悪!)の熱心な信奉者のようです。

東京都の教育庁のヒトですかね、その正体は。

以前、私のブログに都立高校改革を讃美するコメントで埋め尽くした人物がいましたが、文体がそっくりで、同一人物かと、思えるほどです。

たぶん、あちこちで、同じ人物が書き込んでいるんでしょう。

その人物の論理によると、インターネットの学歴偏重者が集うサイトや掲示板を挙げて、そこで都立高校改革が高い評価を得ているから、というものでした。

申し訳ないですが、私には、なんの説得力もありませんでした。

面白いことに、その手の掲示板では、例え日比谷生と名乗って書き込みをしていても、他の日比谷生を名乗る人物から、実態を知らないと、痛烈に批判されたりして、何とも怪しげです。

日比谷の非公式掲示板というものがあるんだそうですが、そこでも、現役の日比谷生に言わせると、全く実態とかけ離れた情報が書き込まれているそうです。

私の、現在進行中の都立高校改悪に関するスタンスはなんの変化もありませんから、あれこれ書きませんが、あの手のサイトを見ていると、自分の主張の中に、よほどやましいことがあって、自分の正体を隠したいのだとしか思えません。

インターネット上で、都立高校改革を盛んに宣伝する輩は、都の公教育の現状を全く知りません。

自分達にとって都合のいいように、例えば日比谷の東大合格者が増えたことなど、を利用しているだけです。

その裏で、何ら抜本的な改革がなされていない都の公教育があるのです。

何でも平等とした戦後民主主義の過ちへの反動から、その問題点を修正しようとするのは非常によいことですが、極端に走りすぎた結果、公教育の使命に関する議論が置き去りにされたと、私は考えます。

都営の何とか銀行も、民間だったらとうに破綻するほどの赤字を抱えた訳ですし、現都知事は、数々の失政の責任をおとりになって、辞職されることを希望します。

何がオリンピックですか、こんな非常時に、その発想自体が、人の暮らしに目がいかない、選民思想にほかならないのです。