受験優先で、本来履修すべき科目を、履修しなかったり、履修したとウソをついていた高校が、明らかにされた。
都立では、進学指導重点校の八王子東だ。八王子東らしいな、というのが私の感想だ。
なんで、このタイミングで、出てきたのか、と裏を読みたくなるが…。
文科省の大臣が変わったことが関係しているのだろうか?
それにしても、一部の私立高校を除いて、全国の公立高校、とくに進学校と呼ばれている高校が、インチキをしていたケースが多い。
インチキというはの、生徒にとっては酷かもしれないが、現実問題として、時間数の不足から、苦肉の策として、編み出された手口のようだ。
週休二日制にしてみたが、それでは時間数が足りない、ということらしい。
八王子東は、土曜も授業をしていたはずだが、それでも足りないということか。
あそこの生徒は、どんな学校生活を送っているのだろうか。興味がわく。
本当にそこまでする必要があったのだろうか?
難しい問題だ。生徒にとっては、多分、都合が良かったに違いない。
受験に不要な科目を履修しなくて良かったのだから。
受験を軸に、教育が組み立てられていくことに、異常さを感じる。
いま、日本の教育は、受験を中心に動いている。教育ではなく、受験だ。
進学校の多くは、自校にかなりの誇りと自信があると見えて、「日本を背負って立つ人材を育てる」、と謳っているところが多いが、現実はインチキを堂々とする学校だったわけだ。
こんな社会で成長した子供達は、社会のルールを自分の都合で破る、あるいは、無視するという人間になってしまうのではないか。
結果が(大学受験の)よければ、すべてが許される社会に向かっている。
恐ろしいことだ。