上高地で考えた

先週、長野県、上高地の小梨平でキャンプしてきました。

久しぶりだったんですが、穂高を望むキャンプ場は、とても気持ちよかった。

驚いたことに、キャンプ場のトイレが、以前は自然落下方式だったものが、全て、水洗式になってました。

トイレ、とても快適です。キャンプだって、水洗式の方がいいですね。

最近は、重い荷物を背負って、ゼイゼイいうのはもう嫌です。

楽して、自然を楽しみたい派になってしまいました。

最近は、年輩の方々が元気で、登山ブームのようですね。確かに、以前より増えてますよ。


上高地までの自動車道や、登山道に、先の大雨による、崖崩れの箇所があちこちに見られました。

長野県は、ちょうど県知事選で揺れてましたが、田中さんが敗れたので、ダム建設を含めた、土木工事が急増するのかもしれませんね。

確かに、上高地までの道に限定しても、どんどん良くなっています。

地元民の生活や産業の振興のために必要な土木工事と、自然保護や財政健全化とのバランスをどう取るか、田中さんの手腕に興味津々だったのですが、これでとん挫してしまいましたね。


上高地は、一見、依然と変わりないように見えます。

しかし、何時もどこかで、その景観を維持するために、土木工事が継続的に行われているようです。

大正池に流れ込む多量の土砂を取り除いたり、砂防ダムを築き、土石の流入を防ぐなど、大変な努力がなされています。

これって、ある意味、人間の都合による、自然破壊のように思えます。

何もしないなら、上高地全体は、土石に埋まり、今とは違った地形になるでしょう。

でも、それが上高地の自然な姿かもしれません。

現状を維持することの意味を、どう考えるか、大きな命題を突きつけられている気がしました。



残念なのは、信州大の、大型テントが見られなかったことです。

まだ続いているのでしょうか?信州大の夏のキャンプは。

以前は、キャンプであまった食料を信州大の連中に寄付したりして、奇妙な交流があったりしたのですが…。

松本深志高校のテントもなかったなあ。まだちょっと早かったのかな。それともサイトを変更したのかな。


それにしても、小梨平のキャンプ場で、穂高を眺めて、ボーっとする時間は、本当に休まりますね。

また何時か、必ず訪れることでしょう。