塾選びから考えたこと

小学生から中学生くらいまでの、塾選びは、なかなか大変なようですね。

私のブログに、コメントしてくれる方の中にも、塾講師をされている人がいます。

そんな方々のブログを拝見していると、自分の子供を、今すぐにでもお願いしたくなります。

情熱だけでなく、ちゃんと計算された学習計画、そして、それを実現できる教育力?が、いかに大切か、よく分かりました。

以前から疑問に思っていたんですが、学校やクラスによって、進度が違う場合、どうやって、授業するのでしょう。

進学塾は、進度は始めから無視しているから、問題はないのでしょうが、いわゆる学習塾では、対応するのが大変ではないかと思います。

完全地元密着型の塾なら、その辺は、上手くやっているのかもしれませんが、それにしても、先生の熱意、力量に、かなり依存するのではないでしょうか。

そんな先生に当たれば、幸せですが、もし、はずれ(失礼!)たときは、悲惨ですよね。

学校の枠組みや、自宅学習では、どうしてもうまく行かない場合は、塾や家庭教師しかないわけで、親としては、慎重にならざるを得ないと思います。

自分も、学生時代、家庭教師で食いつないでいましたが(それがなければ大学院まで行けなかった)、自分の経験則に基づいた学習法でしたね。結果オーライ的でした。

現在、自分も教育に関係していますが、教育を、系統だって教わったことなどありません。

最近、教員研修なんかたまに受けさせられますが、あれが役立つとは思えません。

教育ということに関係して唯一学んだこととは、教員は研究に真摯に取り組んでいる姿を通して、学問とは何かを学生に自発的に考えさせることが肝心だ、ということです。

研究室における研究者を目指す学生への教育と、教室で大勢を相手にした教育とは、若干、意味が違うとは思います。

私の所属していた研究室が、代々、その教育方針でやってきたわけで、教授から、研究に関して、あれこれ言われたことはありませんでした。

これって、かなり怖いんですよ。自分で考え、計画し、必要な物を揃えないと、一歩も前に進めないからです。

といっても、日本全国に散らばっている先輩方や、同じ研究領域の先生方が、物心、色々な面で支えてくださいました。

また、大学の垣根を越えた、とても仲のよい研究組織が出来ていて、便宜を図っていただきました。

教授はというと、黙って、自分の仕事を黙々とされていました。弟子は、そんな環境の中で、勝手に育っていきました。

今は、すごい世の中になりましたね、手取り足取りなところもあります。

教員の考え方によるのでしょうが、それにしても、短距離レースばかりの研究で、すぐにデータの出る研究に走りがちですね。

まあ、大学と、小中高は違うわけですが、共通項として、絶対に外してはいけないことがあるはずです。

教えるのが好き、ではダメです。やっぱり、真摯に取り組む姿勢でしょうか。