出身者以外には、どうでもいい話2

出身高校の、最近の進路状況を眺めてみた。

学校の現状を知るための指標として、一番分かりやすいからだ。

ざっと、5割が大学進学、3~4割が専門学校、という感じらしい。

30年以上前の話で恐縮だが、自分のクラスに関して言えば、全員が進学した。

男子は、かなり浪人したが(自分もその1人)、1浪までで、首都圏の国立、私立大学に潜り込んだ。

女子も、短大を含めて、全員が進学した。成績優秀だった女子は、慶応に現役で進んだ。

他のクラスも、ほぼ、同じ状況だと思う。

客観的指標として、よく持ち出される東大入学者は、0だった。まあ、当然か。

当時の江戸高は、大学(含む短大)進学率が、9割を越えていたはずだ。

現在の進路状況から推測すると、学力的に、大学入試に対応できない生徒が増えているのかもしれない。

昔話をして楽しいか、この学歴主義者、という批判を承知で書いている。

江戸高は、昔も、いわゆる進学校ではなかったが、中途半端な都立高の良さ、自由(これがくせ者)を持つ、まことに、中位な都立高校だった。

都立全体が、一律に地盤沈下したので、入学者の学力も、それに合わせるように、低下し、現状に至ったのだろう。

さて、何が言いたいかというと、現状は現状として、現役の江戸高生諸君が、勉強でも、部活でも、やるべきことはやる、やるべきときにはやる、ということを実践して欲しいと言うことだ。

真に大切なことは、今ある現実や運命に、正面から向き合うかどうかだ。

我々大昔の先輩は、何も考えず、のほほんと3年間過ごしてしまったが、現役の諸君には、生温い江戸高の気質をここらで切り捨て、魅力ある校風を創りあげて欲しい。

と言っても、東京都と教員の意思統一に基づく、バックアップが必要だ。

この困難な仕事を厭わない救世主な学校長と、それに賛同する多くの教員の出現を待望する。

進学指導重点校的な学校にやる気のある先生は優先的に回されてしまうのなら、望むべくもないが。