能力主義の時代に変わった。
出身大学で、ヒトの価値を決める時代は終わった。
と、こんな呑気なことが堂々と論じられるようになったのは、なぜでしょう。
相変わらずの中学受験ブーム、その先にあるのは、有名大学でしょ。
私の住んでいる東京都も、公立中高一貫校をもって、この中学受験レースに参加しました。
確かに、ほんの少しの多様性を、世の中は受け入れるようにはなりました。
だからといって、学歴偏重主義が終わった、などと考える人など、どこにもいません。
学歴に関して、慎重になり、以前より厳しい評価の目を向けるようになったと感じます。
正確には、有名大学出身で、その学歴にふさわしいと世の中が認知するレベルの能力を身に付けていることが厳しく要求される時代になった、ということじゃないでしょうか。
マスコミに登場するときには、出身大学で、ヒトの価値を決める時代は終わった、という見出しだけで、その奥に隠れている、シビアな現実は十分に説明されません。
このシビアな現実に四六時中さらされている親は、決して学歴追及の手をゆるめることはしません。
この状況を、子供達はどう感じているのでしょうか。
