受験本

でかい書店で、大学受験用の参考書や問題集を久しぶりに見てみた。

受験生に混じって立ち読みするおじさんはかなり浮いていたに違いない。

驚いたことに、自分の頃(30年前ね)と違って、予備校が出しているのがたくさんあった。

昔は、駿台予備校が出しているのしかなかったな。これが結構使えた。

予備校って、色々な受験ノウハウを持っていて、さらに、教え方のうまい講師陣がいるので、

わかりやすい受験本をだしているね。

あのZ会も沢山出していて、すごくきれいなレイアウトと印刷で驚いた。

受験本の中では、一番きれいな仕上がりじゃないかな?内容はともかく。

Z会の速単と呼ばれている英単語集はかなり使えるな。

受験だけじゃなく、様々なタイプの英文に慣れるのにもってこいだね。

自分の頃にもこれがあったらなあ、なんて思ってしまった。

そこでふと思った。最近は予備校に行かなければまともな大学に受からないような風潮だが、

これらの受験本をうまく使ったら、かなりやれるように思えるが、どうだろうか。

まあ、最終的には、本人のやる気がすべてだと思うが。

予備校は自分も経験したが、基礎が出来ているひとには、利用価値があるかな、と当時は感じた。

今は、小学生の頃から、高校まで、ずっと塾や予備校に通っている人もいるらしい。

そうなると、小学校、中学校、高校の存在意義って何だろう、と考えてしまった。

単に、人間関係をつくる場所か?勉強を教わるところではないのか?

場合によっては、受験勉強の邪魔になっていたりするかもしれない。

大学入試が変わらないならば、この塾や予備校中心の学力強化対策は永遠に続くかもしれない。

大学入試が初等、中等教育をねじ曲げているということになる。

初等、中等教育をこのままにしておいていいとは思えないのだが…。

以前このブログで取り上げたが、ノーベル賞学者の野依先生が提案した、

「小学生の進学塾への通塾は禁止」という過激な意見が省みられることは絶対にないと思う。

いろいろ言い訳しても、日本が、学歴社会であることには、何ら変化がないのだから。