平気でうそをつくひとたち

もうずいぶん前のことだが、平気でうそをつくひとたち、という翻訳本を読んだことがある。
 
米国でベストセラーになったらしいが、心理療法の専門家が(医者と同じような資格を持つ)その患者とのかかわりの中で、嘘をつくことに何の抵抗もないひとたちがいることに気づき、その共通性について観察し、考察するという内容だった。
 
平気でうそをつくひとたちは、知能指数が高く、高学歴で、どちらかというと富裕層に属するという共通項があるという指摘だった。
 
しかるに、この集団の人たちは何の反省もなく、平気でうそをつき続けるという、悪魔のような特性があるというのだ。
 
そして著者は続ける、こういう人たちと関わり続けると、自分の魂が汚染される、と。
 
つまり、嘘をついていることを自覚させようとして、言葉をつくして説得や説明しても、それを受け入れるつもりなど全くないことから、嘘をめぐる議論が堂々巡りを始めて、いや、堂々巡りに持ち込まれ、心理療法の専門家であっても、経験不足の未熟な者は、丸め込まれてしまらしい。
 
知能が高いがゆえに、こういう混沌とした状況に持ち込めるのであり、相当手ごわいのである。
 
この、論点がはぐらかされ、堂々巡りとなった議論によって精神が消耗することを、魂が汚染される、と著者は表現しているのだ。
 
著者の結論としては、こういう平気でうそをつくひとたちを救済するためには、愛、しかない、というものである。
 
まさに観音様のような究極の愛で心を癒すしか、救う手立てはない、という結論だった。
 
平気でうそをつくひとたちに戦いを挑めば、戦いで返してくるだろうし、嘘を好まない普通の人が、この平気でうそをつくひとと遭遇した場合は、1.関わり合いにならように逃げる、2.究極の愛で包み込み心を開かせる、しかない。
 
私は狭量な人間で、とても観音様にはなれそうもないので、1を選択する。
 
さて、いま巷をにぎわせている、STAP細胞、の関係者はどういう対応をするのだろうか。
 
私は、この案件に関しては、まともに付き合うと、魂が汚染される方向に引きづり込まれる、と考える、法律という極めて人間の欲望に起因した仕掛けを利用してだ。
 
もはや、真理を追究する科学とは無関係な存在なのだと思う、STAP細胞という米国のユダヤ系の胡散臭い医者?が創出したモンスターは。