続STAP細胞の周辺

先日、STAP細胞に関する私見を記事にしたが、その後、単なるミスとは言えない新事実が次々と提示されることとなり、状況が大きく変化した。
 
関係した研究者の一人が、決定的な捏造と改ざんを知り、目が覚めたのだろう、論文の取り下げ、を表明したが、他の共著者の反応は、この期に及んでも、鈍く、反省の色がうかがえない。
 
STAP細胞なるものは、この世に存在していなかった、と考えるべきで、夢見る少女が、そんな細胞があればいいな、と夢想するのは勝手であるが、純粋科学の研究の場でそれをやったら、おしまい、なのである。
 
STAP細胞、STAP幹細胞とは、一体、どういう経緯で創作されたのか、徹底的な真相解明が必要とされる。
 
なぜか、それは、この研究が、国民の血税で行われたからなのだ。
 
全部とは言わないが、血税を流用して、研究室を夢見る少女のお部屋に改造したり、お気に入りのキャラのシールを貼って楽しまれては、貧困にあえぐ人たち、そして、震災で辛酸をなめた人たちに申し訳が立たないのである。
 
今回は、アベ一味が、この創作劇に関係した女性研究者を広告塔として利用しようとしたためか、マスゴミも遠慮がちに疑問を呈していたが、もう、何の言い訳も通用しない決定的な状況となったと考える。
 
こういう不浄なものをこれ以上見たくない、というのが、良識ある研究者の、共通な思いではなかろうか。
 
さて、だれが、どのようにして、この程度の悪い創作劇の始末をつけるのか、国民は厳しい監視の目を向けなくてはならない。
 
実は、ここ数年、研究を行うに当たっての順守すべき社会規範や倫理について学習するように、全国の研究機関に対して、国からは強い要請があり、私の所属機関も、e-learning、という形で講座受講を強制され、文句を言いながらも、何週間かかけて修了証書を取得した。
 
そんな取組が進行中の最中、理研という国が関与した研究機関を舞台に、すべての規範に反するような行為が行われたことに、国の関係者は、とてつもない衝撃を受けたことだろう。
 
私見をもう一つ言わせてもらえば、今回の創作劇に関与した者たちは、ガキの集団、にしか見えない、例え、大学教授や主任研究員という肩書がついてもだ。
 
アベ一味が大嘘つきなのは周知の事実であるが、研究者がそれに同調してはならない。

慎重に言葉を選んだ、極めて紳士的な、専門家によるスマートな解説は、以下に示した、吉村先生のブログを参照されたい。

http://new.immunoreg.jp/modules/pico_boyaki/index.php?content_id=350