ビックリしました、宮崎駿が、ラブストーリー、を創るとは。
私は、ああ、これは、完全無欠のラブストーリーだなあ、と映画の途中で気がつきました。
私自身、大の飛行機好きなので、コテコテの航空もの、飛行機がビュンビュン飛び回る、そう、紅の豚、のような映画を期待していたのですが、その期待を大きく裏切り(笑)、純粋無垢なラブストーリーだと感じました。
そう気がついた後は、堀越次郎とその愛妻菜穂子(本作のために創作された人物)の純愛が、愛しく、そして、健気で、可愛らしく思いました。
飛行機好きの宮崎監督が、どうして、こういう純愛映画を創ったのか知りませんし、特段、調べようとは思いませんが、監督の人間性から発する、人間愛、というか、愛、を強く感じたのでした。
正直、飛行機好きの私には、少しもの足りませんが、まあ、それはそれ、最近のアニメでは直接的に表現されることのない、人を愛する心、を堂々と、正面切って表現した宮崎監督に心からの敬意を表します。
半可通な飛行機関連の知識をひけらかして、記事を書きたくなりましたが、そういう映画ではないのだと、自分に言い聞かせました。
一言だけ、飛行機に関係したセリフで心に残ったものがありました。
飛行機は美しい夢
晴れ渡る大空を自由に飛翔する飛行機は、まさに、夢心地、夢、なのです、私には。
あっ、書き忘れるところでしたが、菜穂子をやった女優さん、好きなタイプです、菜穂子とは違って、見るからに健康的な人ですけどね。