子供を理解しようとしない人間が教育をいじくる恐ろしさ

学校ぐるみで受験競争に勝つことを推進している人間が、運動系の部活で同じことをやるのは悪とするとは、一体どういう考えなのだろうか。
 
運動系の部活では、指導という名の物理的で不条理な抑圧があるが、受験競争では、一見、そのような、体罰、がないからだと私は読んだが、いかがか。
 
ハシシタが推進しようとする学力向上に名を借りた受験競争には、心理的抑圧や経済格差を露骨に容認し、子供たちの心を蝕むという、邪悪な思想、が潜り込まされていると私は考える。
 
ハシシタという人間の、胡散臭ささ、一貫性のなさ、哲学のなさは度を超えており、こんな人間に市政、いや、国政を任せようとする市民、国民の民度の低さには絶望させられる。
 
これも、明治期から続く、愚民政策のたまものなのだろう。
 
私は、通常通りに入試すべきと考える、不当な体罰や精神的抑圧は直ちに排除できるはずであり、なぜ、子供が将来を考えて進路を決め、まさに、それに向かって踏み出そうとしている直前に、いつもの短絡思考、パフォーマンスで、入試を中止していいはずがない。
 
こんな程度の自己改革が出来ないなら、そんな教員や教育行政関係者(教育委員会の関係者)はさっさとクビにすべきである。
 
また、子供も大人も、この改革や是正で、例え、運動系の部活の実績が、一時的に低下したとしても、絶対に大騒ぎすべきではない、もし、そんな覚悟がないなら、旧悪を容認するつもりなら、この学校を受験すべきではない。
 
ハシシタは、このまま入試をすれば、同じ意識で生徒が入ってくるから、とコメントしているが、高校生になろうとする人間を小馬鹿にするのもいい加減にしろ、と言いたい、子供は真剣に考え行動するからこそ、今回のような不幸な事件が起こるのだ。
 
ハシシタは、自己都合に合わせて、子供を大人扱いし激しい学力向上競争にさらそうとしたり、今回の事案では、手厚い保護の必要な子供と扱うなど、究極のご都合主義な最低な人間である。
 
以下に、関連記事を引用する。
 


大阪・高2自殺:桜宮高体育科入試の中止を要請…橋下市長

毎日新聞 2013年01月15日 21時46分(最終更新 01月16日 00時04分)
 
大阪市立桜宮高校でバスケットボール部主将の男子生徒(17)が顧問の教諭(47)から体罰を受けた翌日に自殺した問題を受け、橋下徹市長は15日に記者会見し、2月に予定していた体育科とスポーツ健康科学科の入試を中止するよう、市教委に要請したことを明らかにした。橋下市長は同校で長年にわたり、保護者や生徒を含めて体罰を容認する風潮があったと指摘し、「いったん流れを断ち切るべきだ」と話した。市教委は受験生の混乱に懸念を示しており、21日に結論を出す。
 同校のホームページによると、募集人数は体育科が80人、スポーツ健康科学科が40人を予定。来月13、14日に出願を受け付け、学力検査や運動能力検査などを20、21日に実施。26日に合格発表する予定だった。
 橋下市長は「学校全体がクラブで勝つことを第一にして、多くの保護者も容認してきた」と指摘。「クラブ活動の在り方を変えるなら保護者や生徒の意識も変わってもらわないといけない。このまま入試をすれば、同じ意識で生徒が入ってくる」と中止理由を説明した。「混乱を最小限に抑えるため」として、3月に実施する普通科の入試で募集人数を増やし、体育科などの希望者120人をいったん普通科で受け入れる方針を示した。
 これに対し、永井哲郎教育長は「入試が直前に迫っており、中学3年生はほとんど進路を決めている。影響が大きい」と強い懸念を示した。
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 「こんなところでそのまま入試をやったら大阪の恥。入試をやめて、生徒、保護者で考えないと学校なんて良くならない」
 橋下市長は会見で、入試中止の意義をまくしたて、最悪の場合には廃校や体育科の廃止も含めて検討する考えを示した。
 「(体罰)禁止と言ってもなくならない。スローガンを唱えるだけでは亡くなった生徒に申し訳ない」と強調。受験生に対しては「普通科から体育科への編入を検討するので我慢してほしい」と呼びかけた。
 橋下市長はこの日、教育委員5人と非公開で協議。委員からは入試中止の要請に対し、影響を懸念する声が多かったという。1時間半の予定だった協議は3時間20分に及んだ。
 「自殺者が出た事実は重いが、(入試まで)ぎりぎりになって子供たちに混乱を生じさせて本当によいのか」。長谷川恵一教育委員長は苦渋の表情を浮かべ、「しっかり議論する時間がほしい」と話すにとどめた。【茶谷亮、津久井達、原田啓之】