自由という言葉によって隠蔽された新自由主義の邪悪さと残酷

NHK BSのドキュメンタリー番組を見た。
 
偶然である、アンテナの感度を良くしていないといけないと思った、もう少しで見逃すところだった。
 
概要は、以下の番組紹介を参考にしていだだきたい。
 
アメリカのマネーゲームは、世界の経済に大きな衝撃を与えたが、その張本人たちは、のうのうと生き延び、贅沢な暮らしを続け、かつ、さらなる、自由、を主張し、政府に圧力を加え、自由という名の、特別待遇(所得税減税)、を得るため、大金を政治家に投資する。
 
この新自由主義による弱者切り捨ての言い訳が、アメリカンドリームを邪魔するな!だれもが(貧乏人でも)成功するチャンスは保障されるべきだ、ということだ。
 
アメリカンドリーム、その耳障りのいい言葉の背景には、公平な競争が誰にも保障されている、という最も重要な要件が存在しなくてはならないが、公平な競争などどこにもなく、すべての場面で、富裕層が有利となるように社会が構築されているというのが現実なのである。
 
この新自由主義者による富の独占と、格差の拡大、そして、弱者の切り捨て、というアメリカの社会問題を、そっくりそのままニッポンでコピーし、実現しようとしたのが、コイズミ・竹中コンビであり、その背後には、米国の新自由主義者の強力な後押しがあったことはお分かりのことと思う。
 
そして、先のインチキ選挙で政権を強欲利権組織のために取り戻したアベは、一端は国民からそっぽを向かれた、コイズミ・竹中路線を復活させ、マネーゲームとは無縁な、実直に働く一般国民から、富を奪おうと画策しているのだ。
 
以下に、番組の紹介を引用する。
 
機会があれば、ぜひ、ご視聴願いたい、アベ一味の思想的背景がいかに強欲で極悪なものであるかが理解できると思う。
 
引用、ここから。

パーク・アベニュー 格差社会アメリカ(再)

2012年11月29日 木曜深夜[金曜午前 0時00分~0時50分]
http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/images/repro_icon.png12年12月6日 木曜 午後6時00分~6時50分
13年1月1日 火曜 午後5時00分~5時50分
自由と公平な競争機会が約束されているとされるアメリカ合衆国。ところが、こうした「アメリカン・ドリーム」はもはや幻想でしかないのではないか、と訴えるドキュメンタリー番組。担当ディレクターのアレックス・ギブニーは、ニューヨークで最もリッチな人々が住むという「パーク・アベニュー740番地」の人々に焦点をあてる。そして、そのパーク・アベニューを北上するとハーレム川に突き当たる。その先は、いわゆる生活困窮世帯が多くある地区だ。一つの通りの「こちらと向こう」では、大きな格差があり、その格差は今のアメリカのシステムでは乗り越えられないのではないか、とも主張する。“富める者は富み、貧しい者は貧しいままの社会”。一体、何が原因でこうした格差の固定化が進んでいるのか。ギブニーは、富裕層を“優遇する”税制がワシントンでのロビー活動を通じて展開されていると指摘。様々な専門家へのインタビューを通じて、金持ちが“優遇される”仕組みを明らかにしようとする。2010年には、わずか400人の億万長者が下から数えて1億5000万人分の合計の富み以上を得ているという現実を示す。アメリカの気づかない側面に光を当てた意欲作。

番組特別サイトはこちら>>
  • 原題:Park Avenue: Money,Power and the American Dream
  • 制作:国際共同制作 NHK / Jigsaw Productions / Steps International (アメリカ/南アフリカ 2012年)