東電の被曝隠しが、また1つ明らかとなった。
下請け、孫請けの作業員が、線量計を持っていなかったり、あるいは、鉛のケースに入れて被曝線量を低くしようとしたり、福島第1原発事故の復旧工事については、その人命軽視の姿勢がこれまで暴露されてきたが、また出てきた。
心ある、常識ある日本国民はお気づきだろうが、原子力は非人間的な論理の上に成り立っており、国民の現在、そして、未来を犠牲にしても構わない、という恐ろしい理屈に貫かれているのだ。
なぜか?
核兵器という強大な力による支配を人類が追求し、決して、諦めることがないからである。
この期に及んで、原発、あるいは、原子力行政を、エネルギーのため、などと日本政府の広報誌にあるような建前を信じる国民は少ないだろうが、ウラン、などというわずかなエネルギー資源が人類にもたらす利益など高が知れており、それにもかかわらず、原発に固執する背景には、原子炉なしには核兵器が製造できないからなのだ。
それにもかかわらず強行するのは、核兵器、のためである。
以下の記事が、この時期になって出てきたのは、いつものパターンで、時間をおけば、国民の関心が低くなっているから、ということだろう。
東電と政府(政治家ではなく官僚である、政治家は無能)、そして、工業系の巨大企業を中心とした経済界によって構成される原子力村の極悪非道を知るにつけ、これほどまでの犯罪を犯してまで、そして、人命を軽視してまで、原発を強行するニッポンの支配階層の、救いがたい異常性、を痛感する。
米国による核攻撃がよほど身にしみたのだろう、今も脈々と続く支配階層には。
記事の引用、ここから。
福島第一で大量被曝もう1人 東電、指摘受け一転発表
朝日新聞デジタル 11月3日(土)1時46分配信
東京電力は2日、福島第一原発3号機タービン建屋地下で作業員3人が汚染水に入って大量の放射線を浴びた昨年3月の事故で、もう1人の別の作業員が汚染水に入って被曝(ひばく)していたと一転して発表した。
東電と元請けの関電工は地下の汚染水に入ったのは3人だけと公表してきたが、地下に入ることを拒んだ作業員が1日に記者会見し、3人とは別に地下に入った作業員がいると明らかにしたことを受け、従来の説明を改めた。
この被曝事故では、ケーブルの設置作業に当たった関電工2人、1次下請け1人、2次下請け3人の計6人のチームのうち、まず関電工と1次の計3人が地下に入り、線量計の警報を無視して作業した。180ミリシーベルト前後の非常に高い線量の被曝をし、作業後に手当てを受けた。
東電と元請けの関電工は地下の汚染水に入ったのは3人だけと公表してきたが、地下に入ることを拒んだ作業員が1日に記者会見し、3人とは別に地下に入った作業員がいると明らかにしたことを受け、従来の説明を改めた。
この被曝事故では、ケーブルの設置作業に当たった関電工2人、1次下請け1人、2次下請け3人の計6人のチームのうち、まず関電工と1次の計3人が地下に入り、線量計の警報を無視して作業した。180ミリシーベルト前後の非常に高い線量の被曝をし、作業後に手当てを受けた。