国会ではない、政府の事故調査委員会、の最終報告書が出てきた。
意図的に、地震による原子炉の破壊、を避けている内容である。
こういう一方的な断定をする背景は、地震で原子炉が壊れた、ということが分かると、日本中にある原子炉が、福島第1原発を襲った地震程度で、いとも簡単に破壊されてしまことから、即刻、停止、そして、廃炉、にする必要が生じるからだ。
つまり、すべての原発利権が失われてしまうからなのだ。
原子炉設計者の田中三彦さんたちが、原子炉が地震によって壊れた可能性を、極めて論理的に説明してきたが、国会事故調査委員会以外で、その可能性を考慮した事故報告はなく、すべてを津波が原因、と決めつけるものばかりであった。
明らかなインチキである。
この国はすべてがインチキとウソによる誤魔化しによって成り立っていると、私は、3.11以降、ニッポン社会の無法状態を見るにつけ、確信を深めてきた。
以下に、今回の事故調査報告書に関する記事を引用する、予想通りの内容である、政府がこれまで一貫して誤魔化してきた路線を踏襲したものであり、誰も責任を問われることなく、だれも罰せられない、支配階層と利権組織のやりたい放題を公認した内容である。
このニッポン社会は、もう、終わっている。
有史以来、日本が民主的な国だったことはない、と私は考えるが、これほどまでに支配階層の無法がまかり通るとは、とても文明国とは言えない、思想や知性の低さ、とくに、社会正義の未熟さ、を痛感する日々である。
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