だから大前は、拝金主義の、自己中野郎にしか支持されないのだ

大前研一と、決定的に決別するときが来たようだ。
 
原発推進派に分類されていた大前だが、以下の記事をお読みいただきたい。
 
大阪維新の会橋下知事の政治姿勢に対して、原発と治世を切り離して、カッカしないで、原発を再稼働させ、人命より経済優先で事に当たらないと、統治できないぞ、火力発電は壊れるぞ、と脅しをかけるようなコメントである。
 
福島第1原発の破滅的な事故や、他の原発での度重なる事故や故障を完全に棚上げにした悪質な脅しである。
 
まさに、御用記事であり、原発が経済を牽引しているという、恐ろしく偏向した思想に裏打ちされているのだ。
 
 
果たして、この記事が大前の意図を正確に伝えているかは分からないのだが、発言は事実なら、大前は究極のバカだったと断じざるを得ない。
 
原発なしでも経済は動くし、制御できない危険な核爆弾である原発に依存しない社会モデルを提案できる能力がいま求められていることが分からないのだろうか、それほどまでに、尊大な人間だったのか、大前は。
 
この早稲田卒で(どうも私はこの大学が好きではない)、東工大の大学院で原子力を学び、米国留学した後、米国との格差を痛感し、早々に原子力に見切りを付けた、状況判断の天才、極めて鼻のきく人間、決してリスクをとらず、個人の生活を最大限に重視し、人生を謳歌する究極の遊び人、まあ、私の感想としては、色々だが、結局、社会の指導的な立場にありながら、金の流れ(フロー)を中心とした社会しか頭に描くことが出来ないようで、それを実現するためには、原発だろうが、なんだろうが、危険を承知で(リスクをとる、というやつ)、常に拡大し繁栄し続ける社会を目指すという、極めて金に偏った思想しか持ち合わせていないことが、以下の、橋下知事への助言、提言、でハッキリとした。
 
ここまで重傷とは思わなかった、バイバイ、大前、である。
 
この人物、マッキンゼーというコンサルタント会社で頭角を現し、経済至上主義の潮流に乗って、一躍、時代の寵児、となりかかったが、私の感じるところでは、あまりに合理的に物事を考えるクセが強く、こころ、がなおざりになるため、人間としての魅力に欠けるように思えるのだ。
 
自分の所有物、家族、には米国かぶれしているせいもあり、かつ、外人と結婚したこともあってか、愛情?を注いでいるようにそのエッセイでは記述しているが、私は、自己中、な人間だという印象だったが、今回の原発を巡る発言で、決定的に、嫌な人間、であることが分かった。
 
スマートな状況判断を信条とする大前研一であるが、評論や、見せかけを取り繕うコンサルタント程度ならなんとかなるのだが、他人を思いやり、その幸福の実現のため誠心誠意事に当たることなど、絶対に出来ない人間である、せいぜい、思いやれるのは、家族、くらいであろう、とても政治を任せられる器ではないのだ。
 
この人物がもつ、妙なカリスマ性を都合良く解釈し、また、同じ拝金主義の自己中野郎が、盛んに持ち上げているが、私に言わせれば、同じ穴の狢が、自作自演で、ヨイショごっこ、をしている程度にしか見えない。
 
あの勝間なんとかという原発推進派として有名な、ヒステリー、勘違い野郎、は大前の信奉者らしいが、類は友を呼ぶ、というか、勝間某はさらに程度が悪く、数々のインチキと勘違いを垂れ流し、プチ自己中、プチ拝金主義な人間を詐欺にかけ続けている。
 
勝間と違って、数段頭のいい大前は、下品なことはせず、危険を察知するやいなや、その場から、あっという間に逃げ出すという処世術で、ここまで生きながらえてきた。
 
そして、以下のコメントである。
 
もう、こういう人間は、思想は、日本の将来にとって、何の役にも立たず、既得権、利権、支配階層にのみ、都合のいい思想でしかない。
 
もう、お前の時代は終わったのだ、大前よ。
 
大前オタクを集め、遊ぶのは自由だが、美しい国日本、にはお前の活躍の場などどこにもない。
 
引用、ここから。
 


 
 

原発反対“橋下ブラックアウト”で政治生命終わると大前研一

2012.05.10 07:00

 橋下徹大阪市長脱原発を、6月8日に行われる関西電力株主総会で主張する可能性あるが、この件の危うさを指摘するのは大前研一氏だ。以下、大前氏の解説だ。
 * * *
 ここから先、橋下市長が失速しないために私がアドバイスしたいことは、統治機構の変革と無関係の“余計な喧嘩”をしない、ということだ。余計な喧嘩とは、たとえば関西電力との喧嘩である。
 橋下市長は、6月の関電の株主総会で、同社の筆頭株主である大阪市が、全11基の原子力発電所を「可及的速やかに廃止する」など、同社定款の変更を求める8議案を提案する方針だ。さらに大飯原発3・4号機(福井県おおい町)の再稼働を認める際は原発から100km以内の自治体の同意を得るなどの8条件を、関電と国に突き付けている。
 だが、実は関電は全原発が停止したまま昨年並みの暑さの夏が来たら、電力供給力がマイナス9%になる。一昨年並みの猛暑が来ると、マイナス19%になってしまう。マイナス9%というのは、単に電力消費量を9%削減すればよいということではない。ブラックアウト(大停電)を避けるためには10%の余力を見ておかねばならないので、19%の削減が必要となる。一昨年並みの猛暑に備えるなら、29%削減しないといけない。
 夏のピーク時に電力消費量を19%削減するのは、かなり難しいと思う。ピークロード(電力需要が最大になる時)をずらさなければならないから、関西の企業や店舗は昨夏の首都圏のように休日を変更したり、夜間の営業時間を短縮したりしなければならない。経済は全く気勢が上がらない状況になる。29%削減は、ほぼ不可能と考えたほうがよい。
 なぜ10%の余力が必要なのかというと、今、関電はこれまで止めていた古い火力発電所を再稼働して使っているので、それがダウンする可能性がけっこうあるからだ。大阪の場合だと、大きな火力発電所が1つダウンすると電力供給力が5%くらい低下する。その時、電力消費量が95%に達していたら、ブラックアウトが起きてしまう。ひとたびブラックアウトが起きたら、市民生活は大混乱に陥る。病院などでは死者が出るかもしれない。だから、常に10%ぐらいの余力を確保しておかねばならないのだ。
 橋下市長が関電いじめを続け、大飯原発3・4号機を再稼働させないままにしたとする。その結果、1回ブラックアウトが起きたら、財界は“橋下ブラックアウト”と呼ぶだろう。それで彼の政治生命は「ジ・エンド」だ。
 しかし、私自身が調査・分析し、すでに公表している(http://pr.bbt757.com/)ことだが、大飯原発3・4号機は福島第一原発と同じような事態になっても、必ず冷却ができる。再稼働しても問題はない。
 橋下市長が大阪をピカピカに磨きたいなら、関電の電力供給力に余裕を持たせて大阪の電力を安定的な状況にしておくことは、彼にとっても(もちろん市民にとっても)得なはずである。逆に言えば、関電と喧嘩して大阪が電力不足になって得なことは1つもないのである。
 国民が期待しているのは、関電に喧嘩を売る橋下市長ではなく、日本を変えてくれる希望の星としての橋下市長だということを忘れないでもらいたい。
※SAPIO2012年5月9・16日号