雑感

産経新聞の、小沢攻撃、が激化してきた、選挙での国民との約束を守ろうとすることが、政治を混乱に陥れるという屁理屈で、利権死守のための増税を、あたかも国民の請託を受けたもの、という論調だ。まあ、よその新聞も同じ思想性だが。所詮、商業マスゴミ。この不況下、現状維持の利権保護のために、さらに国民から、それも、貧乏人から搾り取ろう、という明治時代から少しも変わらない官僚主導の利権政治だ。
 
ここに来て、津波津波、とやかましい。NHKも特別番組を製作して、全面協力だ。津波対策さえすれば、原発を稼働できる、と国民を洗脳したいのだろう。政府と東電、利権、そして、マスゴミは完全に黙殺しているが、心ある原子力関係者は、福島第1原発の2号機という、一番内部の破壊がひどく、大量の放射能を放出した原子炉は、地震でサプレッションチャンバー(圧力抑制室)が破壊されことが原因で冷却水が失われ、炉心溶融が起こった、と至極論理的に説明している。しかも、東電が公開しているデータに基づいてだ。徹底した情報操作が行われていることに恐怖する。AKB48でも見せておけば、バカな国民は騙せると考えているのだろう。
 
杉並区が、義務教育における学校選択制を廃止するようだ。他の地域でも、止めるところが増えている。この制度は、地域の教育基盤を破壊し、子供が日頃生活する環境を大切にするという視点が欠落した悪政である、廃止して当然である。いまだにしがみついている地域もあるが、イギリスや米国、といった教育政策に失敗した国を手本にしたこれら市場原理、新自由主義思想に基づいた政策を、ニッポンに直輸入しようとすること自体、無理がある。一体、この国は、何時になったら西洋かぶれ、文明開化、から卒業できるだろうか。コイズミによる社会や地域の破壊は、今なお、教育の場で進行しているのだ。
 
八王子の山の中に作った、中等教育学校化した南多摩高校の代役を当て込んだ進学校もどきの都立翔陽高校の校長?が日比谷に移動するようだ。分かりやすい人事だ、日比谷とはそういう経営方針、校風が固定化されるのだろうか、空しくないか、育てる訳じゃなく、東大合格者を全都からかき集める手法は。
 
東電から、ひとりの逮捕者も出ない、傷害罪、詐欺、山ほど罪状は考えられるが、本当に不思議な国家だ、小沢などという老政治家を追い落とすことに検察権力さえも動員させるこの腐ったニッポンの闇の支配者たちが誰だかよく分かる。政治家は、そのおこぼれをもらうだけの卑しい人間の集団。その代表が野田。野田は露骨で強引かつ国民を全く無視しているから、そのバカさ加減が分かりやすい、スカスカ人間。
 
放射能汚染地域に住民を帰す、という犯罪が始まった。こんな非道が許されるものだろうか、チェルノブイリの周辺でも、住民は帰宅して生活している、と楽観論にすがりつく首長は、じじいやばばあはいいとしても、幼い子供の将来に責任を持てるのだろうか、私は、そんな気は全くないと思うし、政府がなんとかしてくれるハズ、という恐ろしいほどの甘い見通しで、行政単位を死守したいという思惑だけで動いているとしか思えない。自分の家を捨てるのは辛いだろうが、それほどの重大事態なのだ、目の前で人がばたばた死なないだけで。
 
毎日祈っている、福島第1の4号機の使用済燃料プールが壊れませんようにと、あれが壊れたらおしまい、誰もどうすることもできず、東京は当然として、日本の半分以上が失われる。特攻隊を組織しても、対応できないないのだ、銃弾よりずっと小さいが強力で尽きることがない放射線が体をズタズタにする。非人道的な手段を繰り出しても、どうすることもできない。
 
思いつくことはこんなものか。