IAEAも逃げ腰のストレステストという国家的詐欺

IAEAという核保有国による原発推進機関の権威を利用して、日本政府は、危険極まりない核爆弾である原発を再稼働しようとしている。
 
政府は、ストレステストという単なるコンピュータシュミレーションを使って、すべての原発が安全である、というインチキ結果を提出し、それにIAEAのお墨付きをもらって、安全です、さあ、原発をばんばん動かして、ジャバジャバ電気を使って利権にお金をまわしましょう、というシナリオであり、なりふり構わず、それに向けて世論工作、洗脳、をこのところ激化させている。
 
ところがである、肝心のIAEAは、自分たちに責任がふりかかることを恐れて、テストの方法論だけを合格として、箇々の原発に関しては、決してお墨付きを与えるようなバカはしなかった。
 
原発の真実を十分に知っているIAEAは、ちゃんと逃げ道を用意しているのである。
 
それはそうだ、この日本という世界で最も自然災害が多発する地域では、明日にも、巨大地震や想定外の津波が起こり、インチキストレステストで問題なし、とした原発炉心溶融する可能性が極めて高いからだ。
 
IAEAの事務局長が元外務官僚の天野という人物であり、これを使って政府に都合のいいように工作しようとしていることは見え見えである。
 
さて、頭を使わない国民が、この茶番劇を、どう受け取るかであるが、私は、少しも希望を持っていない。
 
ニッポン人は、日本、を少しも大切にしない国籍不明の人種だからだ。
 
以下に、その関連記事を引用する。
 


IAEA>安全評価審査は妥当…原発再稼働可否判断に道筋

毎日新聞 1月31日(火)12時6分配信
 国際原子力機関IAEA)は31日、原発の再稼働の判断に使う日本の安全評価(ストレステスト)の審査手法を妥当とする報告書をまとめ、経済産業省原子力安全・保安院に提出した。今後、関西電力大飯原発3号機と4号機のストレステストを妥当とした保安院の審査結果について内閣府原子力安全委員会が確認した上で、政府が再稼働の可否を判断する道筋がついた格好だが、地元の了解が得られるかは依然不透明だ。【河内敏康、関東晋慈】

 日本のストレステストの審査手法などを評価するため、IAEAの調査団は今月23日に来日した。保安院などから審査手法のあり方などについて説明を聴く一方、保安院の審査結果の妥当性を確認するため、実際に大飯原発を訪問。福島第1原発事故後に設置された非常用発電装置の起動訓練などを視察し、同原発事故を受けて実施された安全対策を確認した。

 IAEA原子力施設安全部長のジェームズ・ライオンズ団長は「日本の手法は国際的な安全基準に準拠している。広く意見を募り透明性も確保している」と評価した。

 再稼働を巡っては、各電力事業者が提出した原発のストレステストについて、IAEAの意見を審査手法などに反映させながら保安院が審査。その結果を原子力安全委が確認した上で、野田佳彦首相と、藤村修官房長官枝野幸男経産相細野豪志原発事故担当相の3閣僚が、地元の合意を得ながら再稼働の可否を判断する手順となっている。

 ◇安全評価(ストレステスト)◇

 原発が設計上の想定を超える地震津波に襲われた場合、原子炉建屋などが損傷し、炉心損傷などの深刻な事故に至るまでにどのくらい余裕があるのかを調べる検査。原発の再稼働の判断に使う1次評価と、稼働の継続の判断に使う2次評価の2段階で実施。現在までに、7電力事業者が、計15基の原発の1次評価結果を原子力安全・保安院に提出している。

 ◇解説…「個別の許可とは別」

 国際原子力機関IAEA)が、日本の安全評価(ストレステスト)に関する審査の進め方についてお墨付きを与えた。ただし今回は、個別の原発の評価結果を審査したわけではなく、関西電力大飯原発3号機と4号機の再稼働を直ちに認めた結果でもない。

 
IAEAのジェームズ・ライオンズ調査団長も来日当初の記者会見で、「保安院が用いるストレステストの方法論が、IAEAの安全基準に合致するかをみるのであって、個々の原発がそれを満たしているかをみるわけではない」と指摘。そのうえで「個別の原発の再稼働を許可するかどうかについては一切関知しない。あくまで日本国政府の責任だ」と、クギを刺している。

 ストレステストを巡っては、評価結果を「原発の再稼働の合否判定に用いるには本質的に無理がある」と主張する原子力の専門家がいる。ストレステストはあくまで、地震津波など想定以上の事象に原発が襲われた場合、炉心溶融など過酷事故に至るまでにどのくらい余裕があるのかを評価するためのものだからだ。テストそのものに合否の判定基準という「物差し」は備わっていない。

 保安院のストレステストの意見聴取会でも、委員から「再稼働の可否を決める国の判断基準を示すべきだ」との意見が出ている。再稼働を決めるに際しては国民がきちんと納得できるよう、より一層丁寧な説明が求められる。【河内敏康】