続報 名古屋中学生虐待死事件

名古屋中学2年生が、母親の男に殴り殺されるという(虐待死などと言っている)極悪事件の続報です。
 
河村さん、減税も大切ですが、もう少し、児童虐待にも目を向けてください。
 
5回も児童相談所に通報がありながら、それも、最後の家庭訪問のあとすぐに殴り殺されるという悲惨な結果になりました。
 
名古屋に関しては、私はいい感情を持っていません。
 
以前、幼児が、母親の愛人、それも高校生に繰り返し虐待を受けたあげく、殴り殺されるという極悪非道事件がありましたが、それ以来、名古屋は嫌いです、減税、減税とパフォーマンスばっかりやっていないで、子供の健全な育成にもっと関心を持ってください。
 
男狂いした、バカ女に、養育など出来るはずが無いのです、どうしてこんな簡単なことが分からないのでしょうか。
 
今回の事案では、人殺し男が注意を受けて反省の態度を示したから、子供の保護や警察への通報をしなかったと、児相や中学校は言っていますが、家庭訪問した、面接した、反省の態度を示した、などと言い訳をして、責任逃れをしても、結果がすべてです。
 
この少年は、あのままでは、不幸な人生が待っていました、そう考えるのが普通じゃないでしょうか?
 
男も、まとじゃないことは、調べればすぐ分かったはずです。
 
愛知県警は、通報して欲しかった、と言う談話を出しましたが、児相にも警察官は派遣されているようで、なぜ、連絡がうまくゆかなかったのでしょうか。
 
やる気が無いからだと思います。
 
最近、児童虐待の通報を呼びかけるテレビCMが始まりましたが、果たして効果があるでしょうか、疑問です。
 
地域の大人たちが、もっと、地域の子供たちに目を配るような、共に生き、共に栄える、社会作りが必要だと思います、子供の命を守るために。
 
地域の子供会の活動が以前に比べて低調なこと、子供の受験勉強にしか興味が無い教師と学力増進に目を奪われている学校など、子供を取り巻く環境は、決してよくなっていません。
 
社会不安が、ろくでもない親?を増進しているんじゃないか、とさえ感じるときがあります。
 
公教育の場で、地域の破壊、が進行しつつありますが、そのような自己中心的な、自分の子供だけに得をさせたい、という親が多くなるにつれて、自分の住んでいる町はかりそめなもの、という意識が子供に備わってしまうのではないかと、とても心配です。
 
子供たちの健全な成長のため、バカ人間からは子供を取り上げて、国家が責任を持って育てるべきです。
 
原発などという殺戮兵器製造と利権へのお金の供給のために、国家的な詐欺をやることと、子供の保護とは、どちらが日本社会のためになるか、現政権は全く期待できませんので、国民ひとりひとりが、自分の地域のことを思いながら、みんなで子供を守る、育てる、という社会に成長しなくてはなりません、この西洋の猿まね国家は。
 
最後に、以下の記事を読んですぐに気がつくと思いますが、児相の担当者の言い訳は、今進行中の原発事故と全く同じで、自分の都合のいいように、面倒なことには目をつぶり、何も問題は無いのだ、男は改心したのだ、という思考です。
 
この思考パターンは、日本社会、とくに、公的な機関に働く者の、骨の髄まで染みこんでしまった共通の悪癖のようです。
 
ニッポンって、大丈夫でしょうか、こんな状況で。
 

<名古屋中2虐待死>通報5回 保護する機会を逸する

毎日新聞 11月10日(木)2時21分配信
 「節目は6月14日だったと思う」。名古屋市名東区の中学2年、服部昌己(まさき)君(14)が10月、母親(38)の交際相手の酒井秀志容疑者(37)に暴行されて死亡した事件。同市中央児童相談所(児相)の職員が毎日新聞の取材に語った。虐待を疑う児相への通報は6月以降計5回あり、昌己君を保護する機会は何度かあった。なぜ虐待死を防ぐことができなかったのか。児相の対応などを検証した。【沢田勇】

 6月14日、2人の児相職員が当時昌己君が住んでいた同市瑞穂区のマンションを訪れた。通っていた市立田光中学校が、虐待を疑って児相に2回通報。これを受けての最初の家庭訪問だった。

 「(昌己君の)言葉遣いが悪くカッとなって殴った」。酒井容疑者は暴力を認めた。昌己君の顔には殴られたとみられる痕があった。市の基準では「顔などに殴打痕がある」ケースは、一時保護を検討するとしている。

 児相職員は訪問前、上司に「場合によっては一時保護します」と伝えていた。しかし、酒井容疑者が暴行を素直に認め、職員の「体罰をやめるように」という指導を受け入れる姿勢を見せたため、保護は見送られた。

 7月11日には「昌己君が額にけがをしている」と田光中学校から虐待を疑う3回目の通報が児相にあった。児相職員は2回目の家庭訪問を同日実施した。

■「転倒」うのみ

 「うるせえ!」。酒井容疑者の態度は1回目の訪問時と全く変わっていた。「保護者の態度が拒否的」な場合も子供の一時保護を検討する基準の一つだ。だが、昌己君は職員に「母を階段に上らせようと介助した時、転んで階段の手すりに(額を)ぶつけた」と説明。暴力は確認できないとして児相は再び昌己君の保護を見送った。

 「中学校とのやりとりを密にすればいいという方針だった」。児相の久保田厚美・相談課長はそう振り返る。ところが実際は2回目の家庭訪問以降、児相が学校に連絡を取ったのは9月と10月のわずか2回だけだった。

 「昌己君は『酒井容疑者から暴行を受けた』とは一度も言ってないんです」。児相の羽根祥充・相談課主幹は苦渋の表情で釈明する。昌己君は学校でも暴行について口にしなかった。「登校途中に高校生にからまれてけんかした」「お母さんが熱中症になって倒れそうになった時に支えて、けがをした」……。学校での昌己君は笑顔を見せ、落ち込んだ様子もなかったという。

 田光中学校の鵜飼章夫教頭は「外傷を除けば、虐待のサインを見つけるのは難しい」と指摘する。一方で「母親が男(酒井容疑者)に暴力を振るわれて警察ざたになったことも昌己君の祖母から聞いていた。いつも気にかけていた」という。

 児相は家庭訪問を重ねた。最後の訪問は10月14日。昌己君は10月22日に命を落とした。胸、背中、腕、首には内出血があった。

■力不足悔やみ

 羽根主幹は「子供の立場に立つのに(職員には)相当なコミュニケーションが必要だったのだと思う。我々の力不足だった。担当職員や私は悩みながら頑張ったつもりだが、結果は最悪になってしまった」と悔やむ。そのうえで羽根主幹は言った。「コミュニケーションをとっても(昌己君を)救えたかというと、自信はない……」

 ◇児童相談所職員、数も経験も不足

 名古屋市では00年以降、児相が通報を受けながら子供が虐待死するケースが7件発生。昌己君は8人目の犠牲者だ。市中央児相は、昌己君の死を防げなかった要因として「職員不足」と「職員の経験不足による未熟な対応能力」を挙げた。

 市は00年の児童虐待防止法施行時に児相1カ所・児童福祉司25人だった態勢を、現在の2カ所計45人に強化した。厚生労働省によると、市の10年度の児童虐待の相談件数(速報値)は前年度比92件増の833件。市中央児相では児童福祉司1人当たり30~40件を担当するという。

 関西学院大の才村純教授(児童福祉論)の02年調査によると、日本では児童福祉司1人が平均37件を担当。これに対し米国は12件、韓国18件、英国20件だ。欧米では虐待相談専門のソーシャルワーカーも配置。だが、日本では児童養護施設に保護した子供への対応などの別の業務が加わる。虐待相談以外の業務を含めると、名古屋市中央児相の職員1人当たりの担当は、約100件に跳ね上がる。

 児童福祉司資格は国家試験ではなく、比較的容易に取得できるという。市によると、児童福祉司になっても2~4年で他部署に異動することが多く、中央児相職員の勤務年数は平均3年10カ月(4月現在)で「能力やノウハウが十分に蓄積できない」という。昌己君を担当した職員は児相に配属されて4年目、家庭訪問に同行した職員は半年だった。児相職員は市職員から公募されているが、応募は09年3人、10年は1人だけだった。NPO法人「子どもの虐待防止ネットワーク・あいち(CAPNA)」の高橋昌久理事長は「目的意識がなければ、職員を増やして経験を積ませても烏合(うごう)の衆になるだけだ。外部から広く人材を募り、専門能力にたけた職員を育成すべきだ」と訴える。