見出しが、格差生んでもエリート教育、というものだ。
10月19日の朝刊の記事である。
詳細は、以下のリンクを参照願いたい。
冗談か、あるいは、笑い者にするためか、と思ったが、あまりの無教養、不勉強、分析力のなさ、傲慢、無責任、な人間が、悪びれくこともなく、開き直って、教育を論じているのに、ビックリした。
一番の問題なのは、選挙で選ばれた首長であるから、教育を好きに出来る、という点である。
つまり、この維新の会というファッショ組織は、選挙で勝てば、何をやってもいいという考えなのである。
坂本なる市議は、以前、判事をやっていたというから、さらに驚いた。
司法試験とは、教養と知性を計るものでないから、自ずとこんな偏向的な思想の人物が混ざる可能性があるのだろう。
この人物、たぶん、自分で汗して、教育の現状や、諸外国に実情について調べたことは全くないと読んだ。
単に、橋下の勢いに乗っかって、管理社会に都合のいい人間を増産しようとでも企てているのだろう。
噴飯ものなのは、グローバル化、とか、世界に通用するエリートの育成、という昨今の公立インチキ受験教育強化の趣旨に多用されていた文言を、やたらと使っている点である。
余りにバカらしくて、いちいち反証しないが、市議、とはどこの地域でもこの程度の人間なのだろう。
朝日の記者も、この人物の底の浅さを十分に分かっただろに、なぜ、取り上げたのだろうか。
一言言わせてもらえば、すでに経済格差による教育格差は十分すぎるほど大きくなり、さらに、最近は、拍車がかかっているというのに、どうしたいのだろうか。
さらに言うと、公正な競争、などどこの社会にも存在しないということだ。
競争をさせることが、あたかも公平で公正の代名詞のように錯覚させている点が、極めて悪質なのだ。
子供をしごきまくり、息をもつかせないことが、教育と考えているようだ、この大先生は。
あの橋下という男の、無知なくせに、恐ろしいまでの自信は、一体何から生じるのか、本当に不思議でならない。
ハッキリ言って、どんな親に育てられたか、興味がある、親の顔が見たい、である。
財政赤字の是正と教育を、同じ思想、同じ手法で取り扱うことの無謀さに、大阪人は疑問を持たないのだろうか。
因みに、私の教育に対するスタンスについては、その根幹をなす思想を、この1つ前の記事で取り上げた。