東電が絶対に潰れない理由

中川さんのブログから、改革派官僚として名を上げた古賀さんが語った、東電が潰れない理由、を以下に引用します。
 
中川さんが、要点をまとめてくれてますので、わかりやすいと思います。
 
引用、ここから。
 

原発がなくても電力は足りる!」宝島社 \476円(税別) 2011年9月発刊
この書籍から「古賀茂明」氏の意見を引用
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社更生法の適用で東電を破綻処理する事がベスト」でした.
しかし国は,「損害賠償支援機構」を作って
東電に頑張って利益を出してもらおうというのです.
これは政府のまやかしです
 
賠償金の負担を電気料金に上乗せしている事とまったく同じです.
政府は「東電存続ありき」で政策を練っています.
電力業界を所轄する経産省天下りを通じて利害を共有しているからです.
東電を破綻処理すれば,賠償の原資を数兆円捻出できたのです
それをやって初めて足りない分をいかに国民が負担するかという
議論に進めるのです.
 
しかし経済界は東電を破綻させまいと必死です.
特にメガバンクは事故後に2兆円の資金を融資しました.
まるで,たき火にお札をくべる行為です.

原発の事故後,発電・送電を分離する世論が高まった.
これは,誰でも発電事業に参入できるようにする.
送電線は公平に使って大いに競争できるようにする.という議論です.
 
そうなると発電会社は値下げ競争に突入するので
今までは資材・設備・工事費は地元企業の言い値で
払ってくれていたのに,徹底的に値段を安くされてしまう.
地元企業にとっては競争激化になると利益率が下がってしまう.
だから産業界は必死で東電を擁護します.
それは,電気料金を高いまま維持する事と同じなのです.
 
経済界・政界では
原発を停止すると火力発電の燃料代で電気料がアップする」とか,
原発を停止すると電力が不足して,企業が海外に逃げ出す」という人々が多い.
このようなデタラメを主張して東電を潰さない人々は,発電・送電の分離に消極的な面々です
彼らの関心は,自分たちが東電から得ていた利益が減ってしまうかどうか.だから東電を擁護するのです.
 
引用、ここまで。
 
奴隷扱いの多くの国民は、利権に振り回され、健康状態や命までも、利権によって決められてしまうニッポン、凄まじい国?ですね。
 
これで国家と言えるのかはなはだ疑問です。
 
ニッポンにおいては、政治哲学という分野が成熟していないのは、利権独裁で、政治が不要だからかもしれません、そんなことをふと思いつきました。