宗教という名の虐待

悪霊をはらう、という馬鹿げた理由で、子供が水責めにされ、殺された。
 
以下に、その詳細を転載する。
 
 
父親と教祖による殺人である。
 
親権停止、が必要だった。
 
とてもまともな親、いや、人間じゃない、まさに、鬼畜。
 
法律を整備しても、それを行使しなければ、こういった虐待はなくなりはしない。
 
中学生の女の子は不登校だったらしい。
 
不登校の原因は様々だ。
 
いじめや先生との相性、家庭環境が劣悪、など。
 
その他に、生理的な理由で、例えば、起立性調節障害を起こして、血流の低下が原因で体を動かすことができず、寝たきりに近い状態になる、ということもある。このような症状を呈する子供を、かつては、なまけ者、として無理矢理学校に引きずって行ったりしたが、最近は、少しは改善されたのだろうか、とても心配である。
 
今回、頭の普通ではない親に宗教を隠れ蓑にした虐待を受け続けて、命を落とすことになった女の子を、救い出す手立てはなかったのだろうか。
 
せめて母親がまともだったらこんなことにはならなかっただろうが、どうも、同じ穴の狢、のようである。
 
生まれた家が悪かった、で済ましていいのだろうか、残念ながら、今の日本は、原発血税を注ぎ込み、無用な温泉施設や豪華な娯楽施設を造ることには熱心だが、子供の未来を心配し、バカ親を監視するシステムの構築、そして子供の保護には、驚くほど消極的である。
 
今回も、殺人のあった宗教施設周辺住民は、その異常性に気がついていたらしい。
 
いつものように、子供を見殺しにしたのだ、大人の無関心が。
 
この国は、どこか大きく間違えている。
 
 

少女窒息死、僧侶「除霊の滝行は初めて」

読売新聞 9月29日(木)8時56分配信
 熊本県長洲町の宗教施設「中山身語正宗(なかやましんごしょうしゅう)玉名教会」で、熊本市立帯山中2年の舞鴫(まいしぎ)ともみさん(13)の顔に水を浴びせて窒息死させたとして、ともみさんの父親の会社員舞鴫淳容疑者(50)と僧侶の木下和昭容疑者(56)(長洲町)が逮捕された傷害致死事件で、木下容疑者が「除霊のための滝行は初めてだった」と供述していることが28日、県警への取材でわかった。

 また、司法解剖の結果、ともみさんの肺には大量の水が入っていた。県警は、高さ約2・5メートルの位置にある蛇口から毎分40リットルの強い勢いで水を浴びせられ、水が口から気管に入るなどして息ができなくなったとみている。
最終更新:9月29日
 
 

100回超す「滝行」…中学生の娘?泣き叫ぶ声

読売新聞 9月27日(火)16時16分配信
 
 教会の中でいったい何が行われていたのか。熊本県長洲町で中学生の娘に水を浴びせて死亡させたとして、27日に父親と僧侶が逮捕された事件。教会の外には日頃から、泣き叫ぶ声などが漏れていたといい、住民らは「まさかこんなことが……」と声を震わせた。

 亡くなった舞鴫(まいしぎ)ともみさん(13)が通っていた「中山身語正宗(なかやましんごしょうしゅう)」の教会は山あいにあり、入り口には「南無 身体健全祈願」などと書かれたのぼりが掲げられている。

 中山身語正宗はホームページで、「読経や滝行などを積み重ねることで、みほとけの心を授かることができる」と説いている。

 熊本県警によると、会社員舞鴫淳容疑者(50)は、次女ともみさんに「除霊するためにやらないといかん」と強制。教会に行った際はほぼ毎回、顔などに水を浴びせる「滝行」を行った。1回あたり約5分間で、今年3月頃から計100回を超える。ともみさんが嫌がって暴れ出すと、いすに縛り付けたという。

 教会と同じ敷地内に住んでいる僧侶木下和昭容疑者(56)。27日午前、教会前で報道陣の取材に応じた妻(61)は「夫は会社勤めをしていた頃から自宅に来た人に仏の声を伝えていたが、3~4年前に会社を辞め、本格的に宗教に携わるようになった」と説明。「悪霊を払うために一生懸命やっていたが、まさかこういうことが起きるとは。残念としかいいようがない」と話した。

 「痛い、痛い」――。教会の近所に住む主婦(66)が泣き叫ぶ声を聞くようになったのは今年に入ってから。当初は夜中だけだったが、6月頃からは昼間にも聞こえるようになった。教会には信者とみられる約40人が集まっていることもあった。主婦は「虐待かもしれないと警察に通報しようと思ったこともあった。まさかこんな事件が起こっていたなんて」とショックを隠さない。

 嫌がる女性を大人2人が羽交い締めにするように教会内に連れ込む姿を目撃した女性も。近所の男性(70)は「体の悪いところを治すためといって、信者とみられる人がよく来ていた」と、事件に驚いた様子だった。
最終更新:9月27日(火)16時16分