後出しジャンケンはずるいぞ

またまた出ました、ほとぼりが冷めた頃に、コソッと重大な情報を発表するという手法です。
 
後出しジャンケン方式と名付けましょう。
 
日本原子力学会という悪の巣窟で、福島第1原発2号機の格納容器が地震によって破壊された可能性がある、という発表がなされたようです。
 
以下に、関連記事を引用します。
 
発表者は、日本原子力研究開発機構の研究員ですから、あちら側(推進派)の人ですね
 
これをやられると、ああ、やっぱりそうだったんだ、という確証を得たことで納得してしまい、追求の矛先が鈍ってしまうのです。
 
敵も考えていますね、でも、実際は、格納容器だけでなく、原子炉圧力容器が地震で損傷した可能性が強いのです。
 
その辺の解説は、以前記事にしましたが、元原子炉設計者の田中満彦さんや後藤政志さんが、詳しく解説されています。

2号機の格納容器、震災直後に穴開いた可能性

読売新聞 9月22日(木)14時29分配信
 東日本大震災直後に、東京電力福島第一原子力発電所2号機の格納容器が損傷、直径約7・6センチ相当の穴が開いた可能性のあることが、日本原子力研究開発機構の柴本泰照研究員の模擬実験で分かった。

 格納容器の損傷度を示す具体的な数値が推定されたのは初めて。北九州市で開かれている日本原子力学会で21日、発表された。

 柴本さんは、交流電源が喪失した後に、蒸気で注水を継続する非常用冷却装置「原子炉隔離時冷却系」(RCIC)の動作状況、圧力の推移など東電が発表したデータを活用。RCICへの水の供給源は、震災14時間後に、枯渇した復水貯蔵タンクから格納容器の底部の「圧力抑制室」に切り替わった。

 この場合、熱が外部に逃げないため、圧力は、震災後、2日程度で設計圧力(約5気圧)の2倍まで急上昇する。しかし、実際は、圧力の上昇は緩やかで、7気圧に達するまで3日以上経過していた。
 
最終更新:9月22日(木)14時29分