Nコン(NHK全国学校音楽コンクール)のこと

いま、昼食をとりながら、Nコンライブを見ています。
 
まだブロック大会中で、視聴出来る地域は限られていますが、関東甲信越は終了しました。
 
中学校の部が好きなので、金賞校3校を聞き比べています。
 
うまい下手など、音楽的素養のない私には、正直分かりません、感覚、で聴いているのです。
 
自由曲は、どこの学校もうまいですね、うっとりする演奏です。
 
学校の特徴が選曲に現れていますね。
 
課題曲(証)は、学校ごとに個性がでますね。
 
合唱を優劣をつけながら聴くなど、とんでもないことですが、課題曲の演奏には、個性やクセ、が出やすいように思えるのです。
 
クセは、時として、音を曇らせてしまうので、注意が必要です。
 
個性、とは何か、と突っ込まれても困りますが、声の質、発声、曲の解釈、そのときのメンバー、学校自体の環境、といったものが複雑に影響し合って、独自の演奏が成立しているのでしょうね。
 
それと、指導者、の個性も影響を与えるのでしょう。
 
中高一貫の私立は、統一性や伝統の継承、などて有利なのではないか、と常日頃から感じています。
 
その中でも、公立の強豪校ががんばってくれていることに、ホッとしています。
 
関東甲信越ブロックの金賞校は、豊島岡、清泉、鶴川二中の三校です。
 
豊島岡は、去年、それまでとはあまりに変貌したので、ビックリさせられました、今年も、その変化を維持しているようです。
 
バランスが良く、洗練されていて、合唱のお手本のような演奏ぶりですね、優等生的な演奏、とでも言いましょうか。
 
清泉は、私は、何となくこの学校の演奏が好きなのですが、実力は折り紙付きな学校なので、さぞや、優等生的か、というと決してそんなことはなく、自分たちをしっかり、邪魔にならない程度に、主張していると感じます。
 
そこが、そつのない優等生と個性を大切にしつつも基本を忘れないという対比につながるように思えるのです、私のど素人の感性(汗、それも冷たい)によれば。
 
学校の校風?がハッキリ演奏に現れている気がします、豊島岡と清泉の。
 
たまにコンクールに出かけるのですが、豊島岡の制服を着た子供が、演奏会場にあふれていて、さぞや合唱部は大所帯なのでしょうね。
 
聞くところによれば、この学校は、部活が強制だそうですね、色々な意味で、すごい学校です。
 
清泉の顧問の佐藤美紀子先生は変わり種で、生物の先生です。
 
本業の方でも熱心に研究されていて、その成果は、インターネット上でも見ることが出来ます。
 
憶測ですが、好奇心旺盛で、間口の広い、面白そうな先生ですね、そんな顧問の人柄が影響しているのでしょうか?本当のところは部外者には分かりませんけどね。
 
鶴川二中は、東京の町田市にある中学だそうで、詳しいことは分かりませんが、比較的富裕層が多く、教育熱心な地域に立地しているようで、そんなこともあり、合唱にも熱心に取り組んでいるのかもしれませんね。
 
公立でありながら、伝統、と言える合唱力を維持していることを、とても頼もしく思います。
 
これまでの私の教育に対する見解を知る方は分かると思いますが、地域との結びつきを大切に考える公立の学校を応援したくなるのです、私は。
 
地域の教育・文化を振興する、という役割があるのです、公立の学校には。
 
ところが、昨今は、公立の特定校を私立進学校と同じようにするという改悪が進められ、大学受験の成功にのみ心を奪われ、地域との結びつきを軽視する傾向が強まり、とても心配しています。
 
おっと、脱線してしまいましたね。
 
今日は、とりあえず、金賞受賞校の話でしたが、休みの時間に、他校の演奏も聴かせていただきます、とても楽しみです。