何とか放射能汚染を小さく見せたい国と汚染地域の首長の思惑が一致したらしく、以下に示す、まことに非科学的で危険なプロジェクトを立ち上がった。
東京大学とは、国策のためには、どんな批判を受けようとも、国に協力することを義務づけられた、組織である。
この除染プロジェクトは、医師である児玉教授のグループが中心となって行うようだが、彼の主張とこのプロジェクトは果たして整合性があるのだろうか。
比較的低線量なところへ戻りたい、あるいは、一時的でも立ち入りたいという願いはよく分かるが、今は、果たしてその時期だろうか。
以下に、その概要を引用する。
一般住宅などの民間の建物や庭の除染は、NPOのほか市民ボランティアも募って実施する。8~9月を除染の強化月間として、緊急的に行う。
(2011年8月6日20時45分 読売新聞)
引用、ここまで。
児島教授のグループがやっているように、全てドラム缶に入れて、持ち帰るつもりだろうか、それには限界があし、汚染の拡大につながりかねないのだ。
一般市民を巻き込んで除染する計画らしいが、その人たちの被爆を防ぐ手立ては万全なのであろうか。
無理に除染して、一時的な安心を得るより、移転や移住などの根本的な対策を望む声はないのだろうか。
行政と国が、無理に市民を帰宅させようとしているように思えてならない。
細野という路チュー野郎が、事実を無視し、政治的都合で、事故を収束させようとして、楽観論をまき散らかしているが、ご本山の福島第一原発では、何の改善もないのである。
政府は(官僚と東大で同級生の御用学者)放射性物質の排出は、溶けた核燃料が地中に潜ったのことから減ったように見えるだけで、そこから出る放射能が減ったわけじゃないこと、そして、地下がとてつもない汚染にさらされていることを、一切、無視ししようとしている。
毎日のように、地下水そして海に、高濃度の放射性物質が排出されているにちがいない。
いくら空間線量を計っても、地下に潜った放射性物質は測定されるはずもない。
4つの原子炉が、それぞれ異なった破壊の程度であり、状況不明な時点で、あまりに無責任な対応にあきれ返る。
原発事故担当の細野という人間には、良心、というものがないのであろうか。
細野は小沢の片腕という触れ込みだが、小沢という人物の教育の不行き届きも甚だしいと私は考える。
細野が、小沢の実態なのだろう、きっと。