ITバブルの頃から、新興成金や既得権者たちは、俺様たちに不利益があれば、海外に出て行くぞ、という脅しを始めた。
経済のグローバル化ということらしいが、もうさんざん国内を空洞化しておいて、今更何を言う、という感想である。
例の、米倉という守銭奴が、最近盛んに茶々を入れているが、あの者の頭の中には、産業とは、車とか、鉄鋼と、化学とかいう、無機的なものを売る業種しかないのではなかろうか。
グローバル化と格好つけているが、要するに、戦後やってきたことを、この先もズルズル続けたいのだろう。
以下の、最新の米倉語録を転載する。
経団連の米倉弘昌会長は27日、都内で講演し、菅直人首相が再生可能エネルギー促進法案の今国会での成立に意欲を示していることに関して「エネルギー政策は最重要の国家戦略。地に足の着いた議論を進めるべきだ」と述べた。首相が政権延命の手段として同法案を利用しているとみられることを批判し、エネルギー政策は幅広い観点からの検討が不可欠との考えを示した発言だ。
米倉会長は、現状では高コストの太陽光などによる電力を電力会社が全量買い取る制度を含んだ同法案について、「性急な導入が電力価格の上昇をもたらすことになれば、国民生活に及ぼす影響は計り知れない」と指摘。電気料金が上がり、一般家庭の負担増や企業の海外移転を招きかねない点を見落としてはならないと訴えた。
米倉会長は、現状では高コストの太陽光などによる電力を電力会社が全量買い取る制度を含んだ同法案について、「性急な導入が電力価格の上昇をもたらすことになれば、国民生活に及ぼす影響は計り知れない」と指摘。電気料金が上がり、一般家庭の負担増や企業の海外移転を招きかねない点を見落としてはならないと訴えた。
転載、ここまで。
米倉が何を言いたいかというと、原発を推進しろ、だろう。
持って回って言い方で、原発推進論者であることを誤魔化そうとしているが、下心が見え見えである。
この人物は、日々の食物のこと、それを生み出す農業や水産業のことなど、全く頭にないだろう。
電気を湯水のごとく使って工業製品を作り、その金で食料は全て輸入すればいい、くらいな認識ではないか。
米倉よ、自分が生まれ育った自然の中でとれた食物を食べて生きることによって、ひとは初めて、その国の人間になれるのだぞ。
米倉は、一体、どこの国の人間のことを思い浮かべて、このような発言を繰り返しているのだろうか。
あの者は、確か、化成会社だったはずである。
生命を育むものへの畏敬の念が大きく欠落しているとしか、私には感じられない。