この楽観的な雰囲気はなんなんだ

福島原発事故に関しては、安定していて、落ち着いているかのような雰囲気を演出しているようだが、この瞬間にも、大変なことが進行していることを国民は知るべきであるし、知る権利がある。
 
政府は、国民の生命、財産に責任があり、土木行政に走り(自民党の最も得意とする)堤防をむやみに高くすることだけ津波被害を防げると考えたことは、すべて、国家の責任である。
 
加えて、原発事故は、明らかな人災であり、これに関しても、これまで原発を国是として推進してきた自民党、官僚、経済界、そして、それを無批判で引き継いだ民主党に、最大の責任がある。
 
国民も同罪だ、という批判があるが、反自民の人には、酷な言いようであり、しかも、原発を容認せざるを得ないような、数々の策謀が張り巡らされていたことから、国民にツケをまわすのは、責任の所在を曖昧にする、つまり、支配階層に都合のいい、よこしまな意図があると、私は断じる。
 
東電と政府は、小出さんの声に、素直になって、耳を傾けるべきである。
 
フランスのごろつきに500億をくれてやったりしないで、優れた人物の独断による善政でしか、この人類史上、最悪の原発事故は解決できないだろう。
 
以下にアップした小出さんのコメントには、ちまたの楽観論を戒め、解決への道筋を示す内容が含まれているので、真実を知りたいと考える人たちに、ぜひ、聞いていただきたい。
 
夏が近づき、海水浴シーズンが到来するが、海の汚染を正確に知りたいなら、海水ではなく、放射性物質が取り込まれている海草を検査するべきだ。
 
海水を調べても、大したものは出ないだろう、だから、安全だとは決して言えないのだ。
 
政府や行政の対応は、なるべく事態を矮小化しようというパフォーマンスに終始していると、私は疑いの目を向け続けている。