原爆が欲しいから原発をやる

原爆が欲しいから、原発をやる、という考えはどうか。
 
自民党が、50年にも及ぶ支配のごく初期に目指したのは、米国と同じく、核兵器保有し、米国の支援のもと、再びアジアに覇を唱える、ということだったのではないかと思う。
 
その基礎を造るためには、原発は、材料提供とともに、核技術を習得するために、格好の隠れ蓑となる。
 
私は、戦争犯罪人の多くが温存され、米国の手先となった、終戦後すぐに、日本の運命は決したと考える。
 
あれを手に入れれば、いいのだと、戦争犯罪人の多くは考えたとしてもおかしくはない。
 
あの者たちは、反省などしていない。
 
例えば、小物であるが、源田実という特攻を強引に進めた海軍参謀がいたが、彼は、戦争犯罪を問われることなく、戦後、航空自衛隊のトップに立ち、続いて議員に転身し、あろうことか、日本を原爆の実験場とした実行部隊の司令官であるカーチ・ルメイという虐殺者に、日本最高位の勲章を授与するように、奔走した。
 
昭和天皇は、自らが授与することを拒否したと聞くが、事の真偽は定かではない。
 
カーチス・ルメイがやったことは、戦略空軍という原爆を装備し、米国に敵対する国家に、核で脅しをかけるという極悪な組織の設立と運営だった。
 
つまり、戦争犯罪人で、米国に協力することで死刑にならずにすんだ者の多くが、こういった米国の世界戦略に、積極的に協力し、あわよくば、核武装までもと、考えたとしてもおかしいことではない。
 
源田某のごとく、何十万人もの日本人、それも、ほとんどが市民を、残忍にも焼き殺し、原爆実験をするという殺人鬼に取り入った、売国奴、の多くは、戦後、学会の重鎮になり、思想操作に関わったり、自民党議員として、あるいは高級官僚として、米国の植民政策に積極的に協力した。
 
中曽根などは、絶対に、核武装を目指していたに違いない。
 
あの者は、圧倒的な米国の力を信奉し、魂を売り渡し、原子力政策を強引に推進したのだ。
 
自民党内部には、いつぞや正体を見せたことがあったが、核武装を熱望する集団が確実に存在し、原発を隠れ蓑にした核武装を実行へ移そうと画策していたと見る。
 
国粋主義者や右翼には、安全保障という理屈で、核武装を主張する者が多いが、そのものたちは、もとをたどれば、軍国主義者や戦争犯罪人に行き着く。
 
中曽根しかり、正力しかりである。
 
科学の平和利用などという、耳障りのいい言葉で、すっかり洗脳された、一般の日本人は、その背後にある壮絶な野望と悪意に、もう気がついてもいい頃ではないか。
 
電気と引き替えに核爆弾への準備が着々となされていた現実を直視するべきだ。
 
私は、安倍晋三麻生太郎という人物が総理大臣を勤めていたたころに(とてもその器じゃないが、彼らも戦争犯罪人の末裔である)、そろそろ頃合いかと誤解して、動き始めようとしたのではないかと想像している。
 
あのあたりから、自衛官上がりの人間や、親米派の官僚経験者が、米国に隷属した現行の安全保障の重大性、を盛んに口にするようになった。
 
その先には、自国防衛は自前の核で、というストーリーが用意されていたにちがいない。
 
核武装を米国が許すかどうかは別として、戦争犯罪人という幽霊が、いまだにこの国では元気で跋扈していることに、驚き、恐怖する。
 
いったいいつになったら、国民のための政府ができるのだろうか、日本には。